LG化学、柔軟性を20倍改善した生分解性新素材を開発

 LG化学は19日、独自の技術と製造工法によって従来の生分解性(自然界に存在する微生物の働きで最終的にCO2と水に完全に分解される性質)素材の柔軟性と透明性を画期的に改善した新素材を開発したと発表した。

  LG化学が開発した新素材は、トウモロコシ成分のブドウ糖と廃グリセロールを活用したバイオ含有量100パーセントの生分解性素材で、ポリプロピレン(PP)のような合成樹脂と同等の機械的物性と透明性を具現できる世界で唯一の素材だ。従来の生分解性素材は、物性や柔軟性を強化するために別のプラスチック素材や添加剤を混ぜる必要があった。

  LG化学未来技術研究センターは、生分解性の核心物質に対する固有の源泉技術を基に、生分解性核心物質の分子量を高め、これを重合する技術を研究することで、従来の素材とは差別化された物性の生分解性新素材の開発に成功した。

  LG化学は今回開発した素材の柔軟性について、従来の生分解性製品に比べて最大20倍以上改善され、加工後も透明性を維持できるため生分解性素材が主に使われるエコ包装資材業界への波及効果が大きいだろうと説明した。従来の生分解性樹脂は、混合素材の特性上、不透明な包装資材製品などに活用されてきた。

  LG化学は、新たに開発した生分解性素材がこのほど、ドイツの生分解性素材の国際認証機関「DIN CERTCO」から、欧州の産業生分解性認証基準である「120日以内に90%以上が生分解される」ことの確認を受けたと伝えた。

  LG化学は、事業拡大のためのバイオ原料の確保を急ぐ計画だと明らかにした。2022年から取引先を対象に試作品の評価を進め、25年からの量産を目標にしている。LG化学の最高技術責任者(CTO)ノ・ギス社長は「世界的にエコ素材への関心が高まる中、独自の技術によって100%バイオ原料を活用した生分解性の源泉素材を開発した」として「エコ素材分野への研究開発を集中し、資源の好循環と生態系保護の分野をリードしたい」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/19/2020101980340.html

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