情報機関から収賄、「朴槿恵政権ナンバー2」に懲役5年

 朴槿恵(パク・クンへ)政権時代に「政権ナンバー2」と呼ばれていた、保守系の最大野党「自由韓国党」のチェ・ギョンファン議員(写真)が29日、情報機関の国家情報院(国情院)から特殊活動費1億ウォン(現在のレートで約993万円。以下同じ)を受け取った収賄の罪により1審で懲役5年、罰金1億5000万ウォン(約1490万円)、追徴金1億ウォンを言い渡された。チェ議員の罪は、2014年に「国情院予算の削減を防いでほしい」という請託と共に、当時のイ・ビョンギ国情院長から特殊活動費1億ウォンを受け取ったというもの。
  チェ議員は「1億ウォンを受け取った事実自体存在しない」と主張した。しかし1審のソウル中央地裁刑事21部は「金の受け渡しを指示したというイ・ビョンギ元国情院長の供述の信ぴょう性は高い」とした。選出職公務員は禁固以上の刑が確定すると身分を喪失するため、この判決が確定した場合、チェ氏は議員職を失う。
  これに先立ち、チェ議員に対する贈賄の罪で起訴されたイ・ビョンギ元国情院長は、懲役3年6カ月の刑を言い渡されていた。通常は収賄側の刑の方が重い。また収賄額が1億ウォンを超える場合、量刑基準は7年から10年だ。しかし、崔秦寧(チェ・ジンニョン)弁護士は「企業から受け取った裏金ではなく機関間でやりとりされる金だという点を考慮すると、量刑がいささか重いと思われる。朴槿恵・前大統領に近い『親朴』の実力者として金を受け取ったという点が不利に働いたものとみられる」と語った。
  チェ議員は朴槿恵政権の発足直後、当時の与党セヌリ党の院内代表に選出され、さらに現役議員身分のまま経済副首相も務めて「党・政」をまとめる役割を担った。29日の判決をめぐり、セヌリ党の後身に当たる自由韓国党からは「権力無常」という声が上がった。親朴系議員らは「残念」と語ったが、法廷に足を運んだ人物はいなかった。自由韓国党自体も論評を出さなかった。与党「共に民主党」の金玄(キム・ヒョン)スポークスマンは「事必帰正(万事は必ず正しい理に帰する)」とコメントした。チェ議員は、刑の言い渡し直後、何もコメントせず裁判官に向かって頭を下げた。なお、チェ議員は控訴するという。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/30/2018063000337.html

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