サムスンとアップルの7年特許戦争、勝者なき結末

 サムスン電子とアップルが7年越しで続けてきたスマートフォン特許をめぐる戦争に終止符を打った。両社は27日、裁判を管轄する米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁に対し、和解に伴い、全ての訴えを取り下げるとの内容の書類を提出した。両社は具体的な和解条件を公表していない。サムスン電子関係者は28日、「特許紛争の終結で合意したのは確かだが、詳細は明らかにできない」と説明した。アップルも和解条件を公表せず、「我々がiPhoneを通じて成し遂げた革新と努力を守るため、やれることはやった」とコメントした。両社は特許訴訟に長期間こだわっても実益がないと判断したとみられる。サムスンがアップルに支払う賠償額は6000億-7000億ウォン(約590億-689億円)と推定される。
  両社による特許紛争はアップルが2011年4月、サムスンのスマートフォンにデザインと特許を侵害されたと米国の裁判所に提訴したことがきっかけ。当時サムスンはギャラクシーSに続き、ギャラクシーS2を発売し、世界のスマートフォン市場を本格的に攻略していた。サムスンもアップルが通信関連の特許を侵害したとして逆提訴し、訴訟は世界9カ国で7年にわたり続いた。 ■プライドの戦い、賠償額は引き下げ  アップルは11年、サムスンが隅の丸い長方形の製品設計と画面周囲の黒い枠、格子状のアプリ配列などの特許を侵害したと主張し、訴訟を起こした。アップルが競争力の中心として考えるデザインをサムスンのギャラクシーが盗用し、売り上げが大打撃を受けたと主張したのだ。訴訟を主導した故スティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)は新製品の発表イベントでサムスンを「コピーキャット」と露骨に批判した。これに対し、サムスンは「iPhoneのデザインは全く新味がなく、消費者がiPhoneとギャラクシーを混同する心配はない」と反論して逆提訴した。結局、米国、韓国、英国をはじめ、世界9カ国に拡大した訴訟戦で一部はアップルが、一部はサムスンが勝訴した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/29/2018062901112.html

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