急落するウォン…「韓国経済の足引っ張る恐れ」

  急落するウォンが韓国経済の足を引っ張るかもしれないとの懸念が大きくなっている。通常ウォン下落は価格競争力を高め韓国の輸出企業には肯定的要因だ。だが最近の急激なウォン安ドル高は激化する米中貿易対立に触発されたものだけに為替変動にともなう効果は期待しにくい状況だ。むしろ世界の貿易量減少にともなう輸出減少と物価上昇だけあおり内需の冷え込みを招く可能性があると指摘される。

  27日のソウル外国為替市場で為替相場は前取引日より2.80ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1117.60ウォンで取引を終えた。11日からの半月間で42.40ウォンのウォン安だ。

  米中貿易対立が解消されなければ対中輸出の割合が高い韓国は直接的・間接的に悪影響を受けるほかない。現代経済研究院の試算によると、米国が中国からの輸入品の10%に達する500億ドル規模の輸入品に25%の関税を課し米国の対中輸入が10%減少すれば韓国の対中輸出は282億6000万ドル減る。昨年の対中輸出の20%に達する。

  急激なドル高は内需にも致命的だ。国際原油価格が上がる状況でウォンまで急激に値下がりすれば輸入物価の上昇は避けられない。連鎖的に消費者物価が上がれば消費はさらに冷え込むことになる。韓国銀行が発表した今月の消費者心理指数は1年2カ月来の最低水準に落ち込むなど消費心理は急速に悪化している。

  

中央日報 http://japanese.joins.com/article/706/242706.html

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