南北の鉄道連結、脱北元公使が問題点を指摘

 26日に南北が東海線・京義線の鉄道連結のため準備作業に着手することで合意する中、太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使(写真)の自叙伝の内容が注目を集めている。
  太氏は自叙伝『3階書記室の暗号』に、「南北の鉄道連結は、北朝鮮の海岸部に駐屯する防衛部隊の移転に伴う費用の問題と関係しているので難しいだろう。空虚な話」と記した。2000年の6・15首脳会談や朝ロ首脳会談の直後にも出た南北ロの鉄道連結の話が不発に終わったのも、これが理由だという。
  太氏は「北朝鮮軍部は6・25戦争(朝鮮戦争)で戦況が逆転した原因を仁川上陸作戦のせいだと考え、数十年にわたり東海岸の鉄道に沿って膨大な海岸防衛線を構築した。鉄道現代化事業が行われたら、海岸防衛線を再び構築し直さなければならない」と指摘した。北朝鮮当局にとって、こうした負担は耐え難いため、経済的利益があると分かっていても放棄してきたという。太氏は「『食べさせてやっても食えない』北朝鮮の体制が持つ限界があるため、韓半島(朝鮮半島)縦断鉄道の建設は不可能ということが判明した」と記していた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/30/2018063000335.html

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