W杯:4年前の「過ち」生かせなかった韓国

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、韓国は結果的に1勝2敗とグループリーグ敗退に終わった。2014年W杯ブラジル大会(1分け2敗)に続いて2大会連続のグループリーグ敗退だ。22年W杯カタール大会行きのチケットを獲得し、グループリーグを突破するためには今、何をすべきなのだろうか。その前に、まずこの質問からしなければならない。「韓国のサッカーは14年のW杯ブラジル大会の惨敗から何を学んだのだろうか」。
  大韓サッカー協会はブラジル大会後、332ページに達する「2014 FIFA W杯ブラジル大会大韓民国代表出場白書」を作成、14人の韓国代表選手はもちろん、コーチングスタッフ、協会職員、専門家ら47人と対面インタビューをした。問題は、ロシア大会でも同じ指摘は免れないということだ。
  同白書はブラジル大会での問題点の1つに、韓国代表監督が趙広来(チョ・グァンレ)氏→崔康熙(チェ・ガンヒ)氏→洪明甫(ホン・ミョンボ)氏と交代したことを指摘している。白書には「結果が失敗に終わった最大の理由は相次ぐ監督交代だ」「監督が準備期間中に複数回代わり、準備過程が間違っていた」など痛烈な批判の言葉が載せられていた。ロシア大会でも大会開幕11カ月前に韓国代表監督がウリ・シュティーリケ氏から申台竜(シン・テヨン)氏に変わっている。
  今回のロシア大会第1節のスウェーデン戦で、韓国は体が最も重かったように見えた。専門家は「体調管理に失敗した」と指摘する。ドイツ戦が終わった後、MF李在成(イ・ジェソン)は「体力を補強しなければ次のW杯でまた苦労するような気がする」と語った。この問題はブラジル大会の白書にもそっくりそのまま記載されている。白書は「不足している試合中の体力に関する備えが不十分だ。体力を向上させる方策が必要だ」と明記されている。
  ブラジル大会終了後、代表選手たちを中心に心理治療専門家や海外組担当管理要員が必要だという指摘もあったが、ロシア大会にその意見は反映されなかった。第1節・第2節の不振で心理的に傷を負った張賢秀(チャン・ヒョンス)、金民友(キム・ミヌ)らはチームメートたちの慰めに頼るしかなかった。
  白書の意見には反映されたものもある。「異なる個性を持つ選手たちの融合のため、アドバイザー役になれる人物の合流を考慮すべきだ」という提案だ。今回の韓国代表には選手たちと気兼ねなくコミュニケーションができる金南一(キム・ナミル)コーチ(41)や車ドゥリ(チャ・ドゥリ)コーチ(37)が合流した。
  KBS解説者の李栄杓(イ・ヨンピョ)氏は「韓国サッカーはノウハウが伝えられないという致命的な弱点がある。今こそ本当に悪習の繰り返しを断たなければ」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/29/2018062901069.html

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