猛暑の影響? 韓国高速鉄道でトラブル相次ぐ

 韓国鉄道公社(KORAIL)が運営する高速鉄道KTXが2日連続で40分から1時間半にわたり不通となった。29日にKTXと別の高速鉄道SRTの列車89本が通信障害で遅れたのに続き、30日には首都圏で出勤時間帯にKTXが止まり、多くの乗客に影響が出た。
  KORAILによると、30日午前8時5分ごろ、ソウル市の衿川区庁駅近くの高速鉄道線でレールの継ぎ目部分が断裂し、レールの間隔が広がった。このため、KTXの列車4本、通常列車2本に遅れが出た。現場周辺の工場従業員から「線路から大きな異音がする」との通報があり、KORAILが修理作業を行った。この影響で計6本の列車は10~40分にわたり立ち往生した。
  KORAILは詳細な事故原因を調べているが、猛暑による影響ではないかと話している。しかし、鉄道技術院関係者は「猛暑が原因ならば、連結部分のレールが膨張し、むしろ間隔が狭まるはずだ。レールの老朽化したのではないか」と述べ、KORAILの整備に問題があった可能性を指摘した。
  前日29日午後7時半ごろには、天安牙山駅と光明駅の間にある南山分岐点で通信障害が起き、列車が時速30キロメートル以下で徐行運転を行ったため、列車89本に遅れが出た。うちKTXの列車5本は別の線路をう回したため、最大で1時間半遅れた。KORAIL関係者は「通信障害で中央のシステムからの信号が列車に伝わらず、運転できなくなった」と説明した。
  30日午前にKTXを利用した会社員Kさん(32)は「世宗市で朝の会議に出席しなければならなかったが、列車が40分遅れたため、間に合わなかった」と話した。29日にSRTを利用したLさん(50)は「週末の夜が台無しになった」と漏らした。KORAILは乗客の申し出に従い、遅延時間によって、運賃の12.5~50%を返金することにしている。
  相次ぐトラブル発生で、大規模事故への懸念が高まっている。交通安全公団鉄道承認処のイ・ジウン次長は「猛暑でいつでもレールに問題が発生する可能性がある。レールの温度を下げるため、散水を行ったり、熱を遮断する塗料を塗ったりするなど可能な措置を取るべきだ」と指摘した。
  鉄道専門家は「猛暑が続けば、はしを両側から強く押したときのように、レールが曲がる『座屈』現象が起きる可能性がある。現場の点検を徹底すべきだ」と指摘。別の専門家は「小さな事故が繰り返し発生するのは、大事故が発生する前の危険な兆候かもしれない。警戒心を持ち、鉄道施設管理に取り組むべきだ」と呼び掛けた。
  これに先立ち、23、24の両日には、天安牙山駅と五松駅の間でレールの温度が60度を超え、高速列車が時速70キロメートル以下で徐行運転した。レールの温度が64度を超えた場合には、運転が中断される。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/31/2018073100789.html

コメント

このブログの人気の投稿

MBNの業務停止効力中断

「19世紀式の自主にかまけた586世代、20?30代の登場が望まれる」

韓国政府の救援隊がラオスに出発 医療スタッフら20人