米紙「ポンペオ氏の訪朝延期、文大統領に痛手」

 米国のポンペオ国務長官が訪朝を延期したことをめぐり、米国メディアが「9月に南北首脳会談を控えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領にとって痛手となりかねない」と指摘している。
  米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は25日(現地時間)、米国が突然ポンペオ長官の訪朝を延期したことが文大統領に難しい宿題を与えることになったと報じた。
  ポンペオ長官の訪朝によって北朝鮮の非核化問題が進展し、南北首脳会談にもプラスの影響がもたらされるとの期待があったが、突然の延期によって韓国の希望が打ち砕かれたというわけだ。
  北朝鮮に対して米国が「否定的」な路線を取っているにもかかわらず、南北共同連絡事務所が開設されて南北首脳会談が予定通り行われれば、韓国と米国との間に亀裂が生じかねないとNYTは指摘している。
  また同紙は、文大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長といかなる合意に達したとしても、韓国国内の保守派を中心とした反発に遭うとの見方を示した。
  しかし、南北首脳会談を延期することも文大統領にとっては重荷になる可能性があると同紙は指摘した。
  ここ数週間で青年失業率の高さ、景気低迷などの影響で国民の不満が高まり、大統領の支持率が低下していることから、文大統領が北朝鮮との関係に突破口を見いだそうとしていると同紙は分析している。
  その上で同紙は、「気まぐれ」な米国の大統領が文大統領を困難な状況に追い込んでいると指摘した。トランプ大統領がこのところ政治的に困難に直面しており、11月の中間選挙の結果次第では北朝鮮との対話基調が全面的に見直される可能性もあるというわけだ。
  峨山政策研究院安保統一センターのシン・ボムチョル所長は、NYTとのインタビューで「文大統領は金委員長に対し、非核化問題にもう少し(米国に対して)協力的に臨むよう説得する可能性もあるし、非核化問題の進展とは関係なく南北間の政策を推し進める可能性もある」とした上で「後者を選択すれば、韓米関係には悪影響を及ぼすだろう」と警告した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/08/26/2018082601847.html

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