対北制裁破り:米識者「開城に物資を運ぶには例外承認手続き必要」

 米国の安保理制裁に詳しい複数の専門家が先日、韓国政府が南北共同連絡事務所の設置に向け石油などを北朝鮮に運んだことについて「国連安保理制裁の違反であり、韓国政府は制裁の例外承認の手続きを踏むべきだった」と指摘している。
  韓国政府は南北共同連絡事務所設置準備のため今年6-7月に80トン以上のガソリンや軽油、およそ115トンの鉄鋼、銅、ニッケル、ボイラーなどを北朝鮮に運んだという。韓国大統領府と韓国政府は「連絡事務所で韓国側の担当者が使用するものであり、北朝鮮にはいかなる経済的利益もない。そのため制裁に反するのではない」と主張しているが、米国の識者らはこれとは違う判断をしているのだ。
  米下院外交委員会の諮問官などを歴任したジョシュア・スタントン弁護士は24日、米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」との電話インタビューの際「(それらの物品は)経済支援であり、北朝鮮との巧妙な貿易と見なすこともできるため(制裁)違反だ」とした上で「国連安保理制裁決議2375号によると、これには承認を得る必要があり、また承認するかどうかを判断するのは1718号対北朝鮮制裁委員会だ」と指摘した。
  また北朝鮮経済専門家として知られるカリフォルニア州立大学サンディエゴ校のステファン・ハガード教授は「韓国が制裁に該当しないと考えるかどうかは全くの別問題であり、少なくとも政治的理由から、韓国政府が国際社会による制裁のプロセスを通じて行動していることを示すには、制裁免除を申請すべきだった」との見方を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/08/27/2018082700912.html

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