カヌー:南北合同チームが総合大会初の金メダル=アジア大会

 カヌーの南北合同チームがジャカルタ・アジア大会で初の金メダルを取った瞬間、統一旗で埋め尽くされたスタンドからは拍手と歓声がわき上がった。カヌー女子南北合同チームは26日、インドネシア・パレンバンのジャカバリング・スポーツシティで行われたドラゴンボート500メートル決勝で2分24秒788を記録、2位の中国(2分25秒092)を0.304秒差で破り優勝した。3位はタイだった。前日のドラゴンボート200メートル決勝では中国・インドネシアに遅れたものの銅メダルを手にしており、二日連続でメダル(金1・銅1)を獲得、今大会を終えた。南北合同チームが獲得したメダルは韓国や北朝鮮ではなく、「コリア」に集計される。
  男女ドラゴンボートに出場した南北合同チームは、男女それぞれ8人ずつエントリーし、先月30日から忠清北道忠州市内の弾琴湖国際漕艇競技場で合同練習をした。今大会で男子南北合同チームは3種目(200・500・1000メートル)、女子南北合同チームは2種目(200・500メートル)に出場した。 2010年広州アジア大会から正式種目に採択されたドラゴンボートは、竜の形をした船に12人が乗り、1チームとして速度を競う競技だ。10人がパドルを漕ぎ、船首には漕ぐタイミングを合わせる太鼓手、船尾には方向を調節する舵取りが乗る。
  同日、試合後の授賞式ではアリランが鳴り響いた。南北が1963年の国際オリンピック委員会(IOC)ローザンヌ会談でアリランを南北合同チームの団歌にすることで合意したためだ。アリランが国際総合スポーツ大会(五輪・アジア大会)授賞式で鳴り響いたのは今回が初めてだ。これまで南北合同チームが結成されたのは、1991年の2回(世界卓球選手権・世界ユースサッカー大会)と、今年の4回(平昌冬季五輪・世界卓球選手権・コリアオープン卓球・アジア大会)、合計6回だ。このうち、1991年の世界卓球選手権女子団体戦と今年7月のコリアオープン国際卓球大会混合ダブルスで優勝している。国際総合大会優勝は今回のアジア大会ドラゴンボートが初めてだ。
  女子南北合同チーム主将のキム・ヒョンヒ(26)は「2週間、毎日10時間以上にわたり水の上で心を1つにして練習した。合同チーム結成でいろいろあったので一生懸命練習したが、金メダルが取れてうれしい」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/08/27/2018082700678.html

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