韓国最高裁長官「法治主義の根幹揺るがす」 自身の車に火炎瓶

【ソウル聯合ニュース】韓国の金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官)が乗っていた車に火炎瓶が投げつけられた27日の事件を受け、金富謙(キム・ブギョム)行政安全部長官と閔ガプ龍(ミン・ガプリョン)警察庁長が28日に謝罪のため大法院を訪問した。  金院長は両氏との会談で、「法と良心にのっとって裁判を行うべき裁判官や職員らに危害が加えられかねないことは、法治主義の根幹を揺るがす非常に重大なことだ」と述べた。  これに対し、金長官と閔庁長は大法院の徹底した警備を約束した。金長官は「個人であろうが団体であろうが、法秩序に真っ向から挑む行為は民主主義の根底を揺さぶり、われわれ共同体が築き上げてきた価値と制度を崩すもの。文在寅(ムン・ジェイン)政権は法と秩序を堅固に守るため最善を尽くす」と強調した。  金長官と閔庁長は会談後、記者団に対し、同様の事件が再び起きれば容赦なく対応し、責任を問う方針を示した。金長官は「公権力は国民の人権を最大限保障するものであり、無秩序と無責任を容認するような状況は必ず防ぐ」と言葉に力を込めた。  金命洙院長が乗っていた車に火炎瓶を投げつけたのは70代の男で、車のタイヤに火が燃え移ったが、すぐに消し止められた。男は警察の取り調べに対し、「民事訴訟で(裁判所が)自分の主張を受け入れず、腹が立ってやった」などと供述したという。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/28/2018112880062.html

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