韓国唯一の実射程射撃訓練場が事実上の閉鎖

 韓国陸軍の砲兵が実際の射程で射撃のできる唯一の訓練場だった江原道高城の松池湖射撃場が、事実上閉鎖されることが27日までに分かった。松池湖射撃場では、最大射程80キロの多連装ロケット「チョンム」を実際の射程で撃つことが可能だった。軍内外からは、実射程での射撃ができる訓練場の閉鎖は砲兵戦力の弱体化に直結しかねない、という懸念の声が上がった。

  韓国軍の関係者は27日、「南北軍事合意書の『海上敵対行為中止』条項により、チョンムの実射程訓練場たる松池湖射撃場で、もう射撃訓練はできなくなった。新たな実射程射撃訓練用の敷地を探している」と語った。松池湖射撃場ではこれまで、東海(日本海)の海上に向けてチョンムやK9自走砲などの実射程訓練を行ってきており、北朝鮮のミサイル挑発に対抗した韓国軍の火力デモンストレーションが行われ たこともあった。だが韓国軍は最近、南北和解ムードづくりを理由に、4月と11月に開かれていた訓練を全て取り消した。

  韓国陸軍は「従来の北東方向ではなく南側へ射撃する方法があるが、動線上に民間の建物が作られている」と語った。どの方向でも、松池湖射撃場で実射程のミサイル訓練をやる方法はない、という意味だ。国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「こうした長距離射撃用兵器を実際の射程で撃つことができず、短い射程でだけ撃っていたら、訓練の水準が下がることになる」と語った。これに対し韓国陸軍の関係者は「軍事合意書を順守しつつ、軍事的な備えに必要な射撃訓練を実施する予定」と語った。これで西海(黄海)と東海の北端での韓国軍による実戦訓練は、公式に全て中止されることとなった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/28/2018112880015.html

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