【社説】韓国の企業環境はガラパゴスだ

 韓国に進出する欧州企業の利益団体である在韓欧州商工会議所は「韓国は世界に例がない独特な『ガラパゴス規制』国家だ」と指摘した。世間から遠く離れた南太平洋の孤島、ガラパゴス島と比較するとは、韓国の規制がどれだけ深刻なものだと感じたのだろうか。欧州商議が今年公表した韓国の規制実態白書は、前年よりも分量が100ページも増えた。1年間でそれだけ規制が増えたことを示している。韓国に進出する外国企業団体が政府に大規模な規制改革を要求するのは異例だ。在韓欧州商議の会員企業約350社が韓国国内で雇用する従業員は5万人に達する。1000社以上が加入する在韓米国商工会議所はもっと言いたいことがあるはずだ。

  欧州商議は自動車の車軸までの高さを12センチメートルに固定した規制について、「欧州はもちろん、米国にも日本にもない」と指摘した。2006年の統計に基づき、新薬価格を算定していることについては、「13年前の眼鏡で世の中を見ている」と皮肉った。労働規制については、「韓国の労働関連法は勤労者だけを過度に保護し、新たな勤労・作業環境の変化を反映できずにいる」と評した。多国籍企業に対する国税庁や公正取引委員会の調査が増えたことにも、「海外投資をもっと誘致するためには、韓国政府が正しい環境を整えることが重要だ」と述べた。今月30日には欧州商議をはじめ、米国、英国、フランス、ドイツの在韓商議が共同で政府に政策提言を行うという。韓国でビジネスを行う外国企業全体がこのままでは駄目だというジェスチャーを送る格好だ。

  それほど韓国の企業環境が劣悪だということだ。世界のまともな国々が争って法人税を引き下げ、規制を緩和し、外国企業の誘致に力を入れている。インドのモディ首相はサムスン電子工場の竣工式に出席した。外国資本を少しでも多く呼び込み、経済を成長させようと各国が努力する中、韓国は真逆に進んでいる。韓国企業は内心どう考えているのか。にらまれて検察や国税庁の調査を受けることを恐れ、何も言い出せずにいる。結局は外国人が規制の厳しさに異を唱える状況となった。政府は全国民主労働組合総連盟(民主労総)、参与連帯にばかりを気にせず、外国人の声も聞くべきだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/29/2018112980012.html

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