朝鮮日報が選んだ2018年韓国10大ニュース
■南北・米朝、首脳会談相次ぐ 2018年の南北関係は3回行われた南北首脳会談で転機を迎えた。また、史上初の米朝首脳会談が開かれ、非核化をめぐる協議も本格化した。昨年まで核やミサイルによる挑発で緊張をエスカレートさせてきた北朝鮮は、今年2月に平昌冬季五輪に参加し、対話の契機となった。南北は4、5月に板門店、9月に平壌で相次いで首脳会談を開いた。米朝も文在寅(ムン・ジェイン)政権の仲介により、6月にシンガポールで首脳会談を行い、関係正常化と完全な非核化に合意した。しかし、米朝は非核化の方式と制裁緩和をめぐって対立し、交渉はこう着状態に陥った。金正恩(キム・ジョンウン)はソウル訪問と2回目の米朝首脳会談を先送りした。 ■李明博元大統領逮捕、「積弊」捜査続く 韓国検察当局は過去の政権における犯罪、いわゆる「積弊」に対する捜査を昨年に続き進めた。李明博(イ・ミョンバク)元大統領は検察による6カ月の捜査の末、3月に逮捕された。梁承泰(ヤン・スンテ)元大法院長(最高裁長官に相当)在任中の法院行政処の司法行政権乱用疑惑をめぐる捜査は、6月から現在まで続いている。検事約50人が投入され、現職判事、元判事約80人を取り調べた。過去に例がない捜査だ。しかし、元大法官(最高裁判事に相当)の朴炳大(パク・ピョンデ)、コ・ヨンハンの両氏に対する検察の逮捕状請求は棄却された。不幸な出来事もあった。セウォル号遺族を違法査察した疑いが持たれた韓国軍の李載寿(イ・ジェス)元機務司令官は今月初めに自殺した。 ■世論操作事件、ドルイドキングと慶尚南道知事の関与 与党・共に民主党が捜査を依頼したインターネット上での世論操作事件で、「ドルイドキング」ことキム・ドンウォン氏と金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事の関与が警察の調べで明らかになった。この事件は文在寅政権で初の特別検事による捜査に発展し、金知事は起訴された。ドルイドキングは裁判で、「金知事の承認を受け、世論操作を行った」と主張したが、金知事は全面的に否認した。特別検事による捜査では、「進歩政治の象徴」と呼ばれた魯会燦(ノ・フェチャン)元国会議員がドルイドキングから金品を受け取っていた事実が明るみに出た。魯元議員は「恥ずべき判断だった」として、7月に飛び降り自殺を図り死亡した。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/28/2018122880050.html
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