【コラム】韓国50代の偽善に対する20代の反発

 今は混沌(こんとん)の局面だ。この混沌をまざまざと示すのは20代男性たちの最近の動向だ。彼らは当初文在寅(ムン・ジェイン)大統領を支える大きな支持層だったが、その後わずか1年半で全ての年齢層の中で最も文大統領を支持しない層に変わった。しかしその反対は何に対する反対なのか、また彼らは何を求めているのか、いずれもまだ明確になっていない。だからこそ混沌だ。この混沌は韓国社会全体の混沌を象徴するものでもある。

  なぜこのような混沌が生じたのだろうか。実は20代だけでなく、多くの国民が自分たちの生活を以前よりも苦しくした張本人が誰であり、またそれがどのような存在か理解できていないのがその理由だ。国民の多くはその張本人をこれまで「保守」と確信し、いわゆる「キャンドル集会」を経て「進歩」に票を投じた。ところがどっこい、実際はその「進歩」こそが彼らを苦しめているのだ。

  だとすれば何が間違っているのだろうか。結論はすでに出ている。彼らが「進歩」と考えていた当事者たちは実は「進歩」ではなく、歴史の反動であり守旧の愚か者だったのだ。言い換えれば大きな誤解だった。韓国のいわゆる「運動圏」と呼ばれるかつての学生運動家たちは近代文明における左派ではなく、前近代の朝鮮王朝時代における「衛正斥邪派」のようなものという見方の方がおそらく的確だろう。

  そのため左派たちがすぐ口にする「民族」「自主」「正義」「道徳」は近代文明を敵視し、自由民主主義を否定し、産業化に反対し、工と商をばかにし、ビジネス文明に無知で、原発を破壊する。彼らはかつて中華帝国とその子分として自分たちだけが世界の全てのように考え、実際にその通り行動した朝鮮王朝時代の発想に基づいて行動している。これは12月14日に行われた「自由陣営時局大討論会」で社会デザイン研究所のキム・デホ所長も講演で指摘した。つまり今の戦いは大韓民国と朝鮮(北朝鮮+南朝鮮)王朝との間で起こっているというのだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/28/2018122880043.html

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