レーダー照射:北船舶救助に韓国主力艦投入、「慎重さ欠く」との指摘も

日本メディア「安倍首相が哨戒機映像公開指示」 韓国大統領府も国防部に「強い対応」指示

  韓日「レーダー問題」で、日本の防衛省が自衛隊哨戒機の映像を公開したのは、安倍晋三首相の指示によるものだったと日本の各報道機関が29日、報じた。韓国側も、大統領府が国防部(省に相当)に「強い対応」を指示したと言われており、今回の事態は軍にとどまらず政府同士の確執に拡大する様相を呈している。

  日本の各報道機関は、安倍首相が27日に岩屋毅防衛相を首相官邸に非公式に呼び出し、日本の自衛隊哨戒機が今回の事態が発生した20日に空中で撮影した映像を公開するよう指示した、と報じている。岩屋防衛相は韓国との関係改善を重視して難色を示したが、安倍首相が押し切ったとのことだ。

  東京新聞は、慰安婦財団の解散や強制徴用判決などで「安倍首相は韓国に対し相当頭にきていた」という自民党関係者の発言を伝え、こうした状況でレーダー問題が発生したため、「安倍首相の不満が爆発したもようだ」と報道した。毎日新聞は、安倍内閣がこの映像を公開しなければ、日本国内の世論が悪化するかもしれないことも考慮したとの見方を示した。つまり、国内世論対策の一環だということだ。

  韓国軍は、日本側が今回の事態に敏感に反応しているのは韓国海軍駆逐艦「広開土大王」が日本の領海近くで行動していたためと見ている。「広開土大王」は当時、北朝鮮船舶の救助を理由に独島(日本名:竹島)南東の漁場・大和堆(たい)近くまで数百キロメートル航海していた。韓国政府関係者は「遭難した北朝鮮船舶が正確にどのような種類なのか、どんな事態が起こっていたか分からない状況だったので、韓国軍艦艇も当然、現場に行かなければならなかった」と説明した。しかし、「韓日が外交的に敏感なこの時期、海洋警察の船舶を投入すれば十分な救難任務に海軍の主力艦艇を投入したのは慎重さに欠けていたのではないか」との指摘もある。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/31/2018123180019.html

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