サッカー:日本に3ゴールも許したイラン代表監督辞任

 カルロス・ケイロス監督(65)=ポルトガル、写真=は8年近くイラン代表チームを率いてアジア最強にした。しかし、有終の美を飾れないまま、賛辞の声ではなく非難を浴びて辞任した。

  イランは29日にアラブ首長国連邦(UAE)アルアインで行われたアジアカップ準決勝で、日本に0-3と完敗した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング29位のイランが同50位の日本にわずかながら優勢だという予想は完全に外れた。

  イランが自滅した試合だった。イランは体格の良さと力を前面に押し出して攻勢をかけたが、日本のDFを突破できず、前半に得点できなかった。攻撃を焦った後半11分、とんでもないミスが起こった。日本の南野拓実がドリブル中に倒されると、イランの選手5人が一斉に審判の所に集まり、「ハリウッドアクション」(反則を得るためにわざとした動作)だと抗議した。審判はそのまま試合を進め、何のけん制もされていなかった南野が素早く走ってボールを取った後、楽にクロスを上げて大迫勇也のヘディングゴールを演出した。

  イランは後半23分、PKを許して追加失点し、後半アディショナルタイム1分にも追加点を許した。2ゴールともパスミスが失点につながった。「手堅い守備」のイランが3ゴール差で負けたのは、2011年のケイロス監督就任以来、この日が初めてだった。これまでの記録は10年のブラジル戦での0-3だった。韓国はケイロス監督のイランに1ゴールも入れられずに1分4敗を記録した。

  ケイロス監督は14年・18年のワールドカップ(W杯)16強進出に失敗、11年アジアカップ8強脱落など、前評判に比べ結果が惨たんたるものだとの批判が多かった。ケイロス監督は試合後の記者会見で報道陣にこうした点を指摘されると、「あなたは代表のために何したのか」と過敏に反応した。ケイロス監督は今後、コロンビアの代表監督を務めると伝えられている。

  日本は通算5回目、2000年代以降で4回目の決勝進出に成功した。11年以来、8年ぶり通算5回目の優勝に挑む。日本は2月1日午後11時にアブダビで、カタール対UAE戦の勝者と優勝を争う。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/30/2019013080017.html

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