【社説】文大統領の腹心を世論操作事件の主犯と認めた判決の重み

 ソウル中央地裁は30日、2017年の大統領選に向けた時期の世論操作事件「ドルイドキング事件」は金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事と「ドルイドキング」ことキム・ドンウォン被告が共謀したものだったとして、金知事に懲役2年の実刑判決を言い渡し、直ちに身柄を収監した。キム・ドンウォン被告にも実刑判決が出た。金知事がドルイドキングらのコメント操作を事実上主導し、17年大統領選の世論を文在寅(ムン・ジェイン)候補に有利な方向へと動かしていたことになる。金知事はまた、大統領選後、ドルイドキング側の関係者に駐仙台総領事のポストを提示した点をめぐり、18年6月の地方選挙でも世論操作を続けさせる目的があったとして公職選挙法違反に問われたが、それについても懲役10月(執行猶予2年)を言い渡された。判決は金知事に対する特別検事の起訴内容を全て有罪と認定し、「金知事は民主党の政権発足と維持のためにドルイドキングと特別な協力関係を維持したとみられる」と指摘した。大統領選だけでなく、その後の選挙でも世論操作を続けていたというのだからあきれる。

  金知事はコメント操作について、支持者の1人であるドルイドキング個人のレベルによる犯罪だと主張した。ドルイドキングの事務所を数回訪ね、記事のURLを送付した点は認めたが、コメント操作の意図はなく、コメント操作があったことも知らなかったと言い張った。しかし、ソウル中央地裁は「金知事がキングクラブ(コメント大量操作プログラム)を利用した組織的コメント操作に対し、支配的に関与し、持続的に承認、同意していたにもかかわらず、一貫して弁明している」と一蹴した。金知事は事実上、大統領選世論操作の主犯の1人と認定された格好だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/31/2019013180026.html

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