文大統領の最側近、慶尚南道知事に実刑判決

 2017年の韓国大統領選に先立ち、インターネット上で世論操作に及んだとして業務妨害罪で起訴された金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事に対し、ソウル中央地裁は30日、懲役2年の実刑判決を言い渡した。金知事は直ちに収監された。金知事は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近だけに、政権のキーパーソンが世論操作に関与していたと裁判所が認定したことによる波紋は大きそうだ。同地裁は「金知事が犯行全般に支配的に関与した」と指摘し、金知事を事実上主犯の1人と認定した格好だ。

  金知事は実際に世論操作を行ったハンドルネーム「ドルイドキング」ことキム・ドンウォン被告のグループにインターネット上でコメントをでっち上げさせたとして起訴されていた。また、その見返りとして、ドルイドキング側の関係者に外交官ポストを提示した公職選挙法違反の罪でも懲役10月(執行猶予2年)の判決を受けた。許益範(ホ・イクボム)特別検事が指摘した金知事の犯罪事実を裁判所が全て認定したことになる。

  選出職公務員が選挙法規違反で罰金100万ウォン以上、業務妨害など一般の刑事事件で禁錮以上の刑を受けた場合には当選が無効となる。控訴審、上告審でも判決が変わらなければ、金知事は失職することになる。

  最大の争点は金知事が大統領選を控えた16年11月、ドルイドキングらの活動拠点である京畿道坡州市の出版社を訪ね、コメント操作用のプログラム「キングクラブ」の実演を見たかどうかだった。それが認められれば、金知事がドルイドキングらに対し、コメント操作を指示し、報告を受けていたという特別検事の公訴事実も認められる可能性が高いとみられていた。ドルイドキングらは16年末から昨年初めにかけ、8840万回にわたるコメント操作を行った。金知事は「決して見たことがない」と主張していた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/31/2019013180007.html

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