米朝実務協議 寧辺核施設の廃棄とその見返り措置が議題か
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮と米国が2回目の朝米首脳会談に向けた実務協議で、北朝鮮の寧辺にある核施設の廃棄と、それに見合った米国の措置を優先的な議題として扱うもようだ。朝米(米朝)の交渉に通じた韓国外交部当局者が31日、明らかにした。 同当局者は記者団に対し、「北が先に(寧辺核施設の廃棄を)話したため、(議論は)寧辺に集中した後、別の話題に移るだろう」と話した。 昨年9月の南北首脳会談で採択された平壌共同宣言には、「北側は米国が朝米共同声明の精神に基づき、相応の措置を取れば、寧辺の核施設の永久的な廃棄のような追加的な措置を継続的に取っていく用意があることを表明した」との内容が盛り込まれた。 同当局者はこれについて、「長期間にわたり、寧辺が北の全ての核プログラムの基本であり中心であったため、これを廃棄するのは完全な非核化に進む重要な進展であると、米国もみており、われわれもそうみる」と評価した。 寧辺の核施設の廃棄に対する相応の措置については、米国が制裁緩和をするか分からないが、「相当な措置を多く取ると考える」と述べた。 開城工業団地の操業再開や、金剛山観光事業の再開が非核化の見返りとして実施される可能性については、「米国は制裁に関し、いまも確固たる立場を取っている」とし、現状では可能性が低いことを示唆した。 同当局者は北朝鮮が核放棄の見返りとして求めるものについて、「体制の保障または米国との関係改善、また核の放棄によって(なされる)住民の生活水準の向上」とし、どちらにしても平和体制が前提となると述べた。 また、朝米の実務交渉は、「今後1カ月が重要な時期になる」とし、その内容により、朝米首脳会談、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のソウル訪問などがどのように進むか方向性が明らかになるとの見通しを示した。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/31/2019013180200.html
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