ドルイドキング:文大統領の腹心、実刑判決で政治生命の危機

 金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事は30日、実刑判決を受けた後、弁護士を通じ、「裁判長が梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長と特殊な関係にある点が今回の裁判に影響を与えるのではないかと懸念していたが、それが裁判結果で現実として表れた」と述べた。金知事は「特別検事の一方的主張ばかりを受け入れた裁判所の決定は到底納得できない。再び真実に向かった長い闘いが始まる。真実の力を信じる」と主張した。

  金知事は同日の判決直前まで与党の次期大統領候補の一角に数えられていた。しかし、実刑判決と収監で政治生命の危機に直面した。

  金知事は盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の「最後の秘書官」であり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「腹心」と呼ばれる「親盧・親文」グループの中核的存在だ。2002年の大統領選当時、盧元大統領と生じた縁で、盧政権では大統領府(青瓦台)演説企画秘書官を務めた。盧元大統領の退任後も烽下財団事務局長などを務め、盧元大統領を最後まで補佐した。

  金知事は2012年の総選挙で慶尚南道金海乙選挙区から出馬。14年地方選挙でも慶尚南道知事に立候補したがいずれも落選した。しかし、16年総選挙で金海乙選挙区から再出馬し、全国の民主党候補で最高となる62.4%の得票率で国会議員に初当選した。

  12年の大統領選では文在寅候補に随行。17年の大統領選では随行団長、広報担当まで務めた。文在寅政権発足時、引き継ぎ委員会に代わる存在だった国政諮問委員会で企画担当を務め、新政権立ち上げを陣頭指揮した。18年6月の地方選挙では、慶尚南道知事に当選し、一躍次期大統領選候補の一角に躍り出た。知事選の2カ月前に「ドルイドキング事件」が発覚したが、金知事はあらゆる疑惑を否定してきた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/31/2019013180009.html

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