米朝首脳会談:260日ぶりに再会、1泊2日の核交渉開始

トランプ大統領「1回目以上の成功を期待」 金正恩委員長「誰もが喜ぶ結果を」  米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は27日、ベトナム・ハノイ市内の高級ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」で2時間以上にわたり夕食会に臨み、1泊2日の核交渉が始まった。二人が直接会うのは昨年6月12日にシンガポールで行われた1回目の米朝首脳会談以来260日ぶりだ。

  トランプ大統領は夕食会の冒頭「より早い進展を期待する一部の見方もあるが、私は1回目の会談が成功したと信じている」「2回目の会談も1回目と同じく成功、あるいはより大きな成功があることを期待する」と述べた。トランプ大統領はさらに「北朝鮮には大きな経済的潜在力があり、偉大な指導者の下で成功を収めるだろう」「本当に驚くべき未来が開かれることを期待し、われわれもその部分では多くの支援を行いたい」と強調した。

  一方の金正恩氏は「(今回の会談で)誰もが喜ぶ素晴らしい結果が出ることを確信しており、そのようになるため最善を尽くしたい」と述べた。金正恩氏はさらに「不信と誤解の敵対的な古い慣行がわれわれの行く道を防ごうとしているが、それを克服して再び向かい合って歩み、261日(実際は260日)ぶりにハノイまでやってきた」「多くの悩みと努力、忍耐が必要な期間だった」と語った。

  このように互いをねぎらう言葉から始まった夕食会で、米朝双方は核心的な争点となる非核化と相応の措置について意見を交換したが、合意には至らなかったという。米国は従来と同じく「寧辺核施設などに対する全般的な検証と廃棄」を求めたが、北朝鮮は「寧辺核施設廃棄には確実な制裁の緩和が先に行われねばならない」と主張したようだ。トランプ大統領は「北朝鮮の非核化から後退したのか」との質問に「そうではない」とはっきり答えた。「終戦宣言に応じるのか」との質問には「見守ろう」と述べた。米国の関係者は「北朝鮮は制裁の緩和を強く要求したため、交渉はタフだった」と伝え、合意が簡単でないことをにじませた。

  トランプ大統領はこの日朝ツイッターに「北朝鮮も非核化に応じれば一気にベトナムのようになるだろう」と書き込んだ。北朝鮮に対して非核化に応じるよう間接的に圧力を加えた形だ。金正恩氏は随行した幹部らを観光地のハロンベイや工業団地があるハイフォンへと視察に行かせた。これは米国に制裁の緩和を求めたものと解釈されている。この日互いに相手の出方をうかがった両首脳は、28日には単独会談や拡大会談、昼食会などでさらに3-4回顔を合わせ、非核化と相応の措置について交渉を行う。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/28/2019022880028.html

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