自由韓国党議員60人が大検察庁で抗議行動

「大統領府は検察の捜査を統制している」  保守系野党・自由韓国党所属の国会議員およそ60人が26日「大統領府は検察による捜査を統制している」と問題提起し、文武一(ムン・ムイル)検察総長との面会を要請したが、文総長が姿を現さなかったため、5時間にわたり接見室にとどまり抗議を続けた。

  自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表を含む同党議員21人は26日午前10時に大検察庁(最高検察庁に相当)庁舎を訪れ、文総長との面会を求めた。ところが文総長はソウル西部地検に外出していたため面会は実現しなかった。すると自由韓国党議員らは「文総長は逃げるように外出した」として同党所属の国会議員全員に検察総長室に集まるよう呼び掛け、一時は庁舎内で議員総会を行うことも検討したという。その後、40人以上の議員が合流し、接見室で抗議行動を続けた。

  ナ院内代表は庁舎内で「検察は大統領府特別監察チーム疑惑事件などに対し、東部と南部の地検に分けて捜査をさせている。また自由韓国党が告訴・告発してから李仁杰(イ・インゴル)元特別監察チームのリーダーを出頭させ事情聴取を行うまで58日もかかった」などとした上で「捜査が進展しないのは、検察自らこの事件を縮小し、担当を分けて捜査を行っていることを示している」として検察を批判した。さらに大統領府のチョ・グク民政首席が一部メディア関係者と非公開で面会した際「東部地検の環境部(省に相当)ブラックリスト担当検事は統制されていない」などと発言した疑惑を取り上げ「これまで民政主席が検察の捜査をどのように統制してきたか説明せよ」と求めた。

  自由韓国党の主張について大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は会見で「(チョ首席に)確認したところ、疑惑は事実無根でありフェイクニュースだった」と説明した。ナ院内代表は文総長が面会に応じず外出したことについて「検察総長逃避事件」と命名した上で「前日に訪問の日程が事実上決まっていたにもかかわらず姿を現さなかったことは、そのこと自体が捜査に問題があることと、大統領府から独立して捜査できない事実を認めたものだ」と主張した。

  これに対して検察は「意図的に面会を避けたわけではない」と反論している。大検察庁の関係者は「国会に派遣された職員が前日の業務が終わってから抗議訪問について連絡を受けたので、文総長にまで報告が行かなかったと聞いている」と説明した。与党・共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は自由韓国党による一連の行動について「法治主義に対する正面からの挑戦であり、検察に対する脅迫行為だ」と強く批判した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/27/2019022780042.html

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