文大統領が韓国への投資呼びかけ 外資系企業と懇談会

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、韓国に進出している外資系企業の経営者を青瓦台(大統領府)に招いて懇談会を開き、日系企業を含む計56社の役員に韓国への投資を呼びかけた。文大統領が外資系企業関係者とこうした場を持つのは2017年5月の就任後初めて。  文大統領は「朝鮮半島の平和経済は世界で最も魅力的な市場になる」とし、「平和経済の無限の可能性に注目してほしい」と述べた。   また「昨年の南北首脳会談以降、地政学的なリスクが目に見えて減少した」としながら、格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が韓国の格付けを中国や日本より高い過去最上位に据え置いたことに言及。韓国の昨年の輸出額が初めて6000億ドル(約66兆円)を突破し、貿易収支は10年連続黒字だとして韓国経済の健全性を強調した。  また、韓国は優秀な産業・貿易インフラと高い開放性を持っているとし、米国、欧州連合(EU)、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドなど52カ国と自由貿易協定(FTA)を締結し、世界の国内総生産(GDP)の77%に達するFTAネットワークを備えているとして「世界に進出しようとする外資系企業にとってこれ以上よい環境はない」と述べた。  文大統領は、外資系企業が部品・素材など韓国産業が弱い分野での競争力強化に大きく寄与しているとし、「外資系企業の水平的な組織文化と女性・家族に優しい制度は韓国の企業文化にプラスの影響を与えている」と評価した。  加えて、世界的な景気鈍化で昨年は世界の外国人投資規模が19%減少したにもかかわらず、韓国は17%増の269億ドルと過去最高額を記録したと説明した。  文大統領は1万8000社以上の外資系企業が韓国で74万人の雇用を創出するなど地域の雇用創出や中小企業との技術開発などで共生に寄与した点を評価し、外資系企業の持続的な投資と模範事例が継続するよう政府・地方自治体も積極的に支援すると約束した。  このほか、今年から新技術・サービスの実証などで一時的に規制を緩めるサンドボックス制度を実施していると紹介し、外国人投資の現金支援の予算も今年500億ウォン(約48億円)に拡大したと明らかにした。  また、不必要な規制を廃止し、投資インセンティブを強化するとして、外資系企業がサンドボックス制度を積極的に活用して第4次産業革命と革新成長において大きな役割を果たすことに期待を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/28/2019032880146.html

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