【萬物相】妻のせいにする韓国の男たち

 ずいぶん前にある長官候補者が、ニュータウン建設予定地にあったいくつかの安宿を購入し問題となった。この人物は「妻が友人たちと老後の備えのため購入したのだろう」と弁解した。「妻」「友人」「老後の備え」という三重の言い分けを並べ立て「ようだ」という流体離脱話法まで駆使したが、最終的に長官就任は辞退した。一時は首相候補にまで上り詰めた別のある人物は、偽装転入が発覚した際「子供たちのための(妻による)孟母三遷の教えとして理解してほしい」と弁解した。これも妻を言い訳にした。しかし結局は「孟子の母親を侮辱した」との激しい批判を受けやはり首相候補から身を退いた。

  昨年秋に憲法裁判所裁判官候補となったある人物は同じような問題が発覚すると「私の妻がやったものだが、私がしっかりと管理できなかったのは私の問題だった」と弁解した。完全かつ露骨な「妻のせい」だ。男たちの「妻のせいDNA」はどこに由来するのだろうか。エデンの園で神がアダムに対し「どこにいるのか」と尋ねたところ、アダムは「恐くて隠れていました。女が木の実を与えたので食べました」と言い訳した。そこからDNAが受け継がれているのだろうか。あるいは韓国の男たちだけの特徴だろうか。

  商業ビルへの投機疑惑で辞任した韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)元報道官は「妻が私と相談せず下した決定」と弁解した。これも「100%妻のせい」で、彼の言葉のどこにも「私のせい」はない。一昨日は80歳の母親まで持ち出していた。10億ウォン(約1億円)の融資を受けて25億ウォン(約2億4000万円)もの投資をしたわけだが、これを妻が夫の知らない間に1人でやったという話を信じるべきだろうか。ネットには「何かあればいつも前政権のせいにしていたが、今度は妻のせいか」という痛い書込みもあった。ある女性は「私は絶妙な投資などできない妻だ。夫に面目ない」と語っていた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/30/2019033080009.html

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