元北朝鮮公使「金正恩政権は20年以内に崩壊」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、9日に短距離弾道ミサイル(推定)の発射訓練を視察して以降、20日間にわたり公の場に姿を見せていない。金委員長が執権して以来20日以上姿を見せなかったのは今回が3度目だ。これまでは全て、健康問題が起きた場合や熟考する課題がある場合だった。金委員長は昨年3月、韓国政府の特使と面会した後、22日間姿を見せなかった。このときは「板門店会談」を前に非公式で中国を訪問していたことが後から北朝鮮メディアの報道で分かった。

  2014年には、9月3日に牡丹峰楽団の公演を鑑賞したと報じられた後、10月14日まで41日間にわたり北朝鮮メディアから姿が消えた。その後再び現れた金委員長は杖をついていたため、健康問題が原因だったことが分かった。韓国国家安保戦略研究院のパク・ピョングァン責任研究委員は今回の雲隠れについて「米国の考えを変えようと2回にわたりミサイル発射を敢行したが、結局『船舶の差し押さえ』という望まない結果だけが出た」として「金正恩氏が交渉再開に向けて構想を練っている可能性がある」との見方を示した。

  韓国与党周辺では、6月中にも金委員長と4回目の首脳会談が開催されるとの期待が高まっている。文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐(統一・外交・安全保障担当)は28日「6月前半に板門店で4回目の首脳会談が開催されるよう希望する」と述べた。北朝鮮は、来年4月12日に平壌マラソンを開催することを決め、外国人の参加者を募集し始めた。2016年に韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は「金正恩政権が20年以上続かないことを確信している。10年と予想するには短いが、20年以内に現政権は崩壊するだろう」との見方を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/29/2019052980258.html

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