米朝首脳会談決裂で金聖恵氏、通訳のシン・ヘヨン氏も政治犯収容所送り

 金正恩(キム・ジョンウン)政権がハノイ会談の「ノーディール(成果なし)」後に取ったといわれる問責粛清のレベルや範囲は、予想を上回るものとなっている。

  当初、外交関係者の間では「北朝鮮は外部の視線などを意識して、会談関係者らに対する極端な処罰は控えるだろう」という見方が多かった。それだけに、決裂に伴う金正恩委員長の怒りと喪失感が相当なものだったことをうかがわせる。 ■消息筋「金赫哲氏は生死不明、シン・ヘヨン氏も…」  ハノイ会談の実務交渉を担当していた金赫哲(キム・ヒョクチョル)元・国務委対米特別代表は、現在のところ生死が明らかでない状態だ。会談決裂の直後、本来の所属部署だった外務省に復帰したというニュースを最後に、消息が分からなくなった。今年4月に選出された最高人民会議第14期の第1次代議員リストには含まれていなかった。

  北朝鮮の事情に詳しい消息筋は「金赫哲氏は、米国側の考えをきちんと把握できないまま交渉の状況報告をいい加減に行ったという理由で、米帝スパイとして追及された。今年3月に外務省幹部らと共に調査を受け、平壌の美林飛行場で処刑されたという話がある」と語った。この消息筋によると、駐ベトナム北朝鮮大使館の経済参事と2等書記官、外務省本省でベトナム業務を担当していた書記官など4人も金赫哲氏と共に処刑されたという複数の情報がキャッチされた。

  さらに、ハノイ会談で金正恩委員長の通訳をしていたシン・ヘヨン氏(女性)は、政治犯収容所に送られたといわれている。シン・ヘヨン氏は、昨年のシンガポール米朝首脳会談でトランプ大統領が女性(国務省通訳部門のチーフを務めるイ・ヨンヒャン氏)を帯同したことを意識して、金正恩委員長が直接起用した人物といわれている。「実戦」経験が足りないシン・ヘヨン氏は、通訳の過程で幾度かミスを犯したものとみられる。外交消息筋によると、シン・ヘヨン氏は、「ノーディール」を宣言したトランプ大統領に金正恩委員長が切羽詰まって「一つ提案することがある」と言ったのを通訳できなかった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/31/2019053180078.html

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