韓米首脳電話会談の内容流出、韓国政府が姜議員を告発へ

自由韓国党は反発  韓国の保守系野党・自由韓国党の姜孝祥(カン・ヒョサン)議員が駐米韓国大使館の外交官から入手した韓米首脳の電話内容を公表した問題を巡り、与野党間の激しい対立は28日になっても続いた。韓国外交部(省に相当)はこの日、姜議員を刑事告発することを決めた。

  与党・共に民主党は対応を協議するため、今年になって3回目の外交安保統一諮問会議を開催した。前回の2回の会議では2回目の米朝首脳会談に向けた事前の対応や韓米首脳会談後の対応について話し合われた。今回の会議で共に民主党は、外交部の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官から事件後の対応について説明を受けた。

  共に民主党のイ・ヘチャン代表は「私的な利益のために国家機密を悪用し、党利党略のために国家組織を動員する国政壟断(ろうだん、利益を独占すること)がこれ以上起こらないよう、断固たる措置を取っていきたい」「このような犯罪行為は個人レベルの問題行動にとどまらず、第1野党が関与したと疑わざるを得ない」などと述べた。同党のチョ・ジョンシク政策委員長は「姜議員が機密を流出させた目的とそのプロセス、背後関係などについては司法当局に徹底かつ迅速な捜査を促したい」と発言した。

  これに対して自由韓国党と姜議員は反発している。姜議員は「歪曲(わいきょく)された韓米外交の実情を国民に伝えることは、野党議員として当然の活動だ。これを機密などとして責め立て追い込むようなことはあってはならない」と主張した。情報を提供した疑いのある外交官について姜議員は「親しい関係にある高校の後輩が苦しめられているのはつらい」「文在寅(ムン・ジェイン)政権は自分たちが目の敵とする野党議員を弾圧するため犠牲者をつくり上げようとしている。絶対に座視しない」などの考えを示した。

  自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表は党内の会合で「外交部は本当にやるべきことはやらず、外交戦争の現場で野党の弾圧にばかり力を入れている」「康京和(カン・ギョンファ)長官を交代させることが外交部の最初に取り組むべき仕事だ」と主張した。同党の鄭点植(チョン・ジョムシク)議員は「政府と共に民主党は、国民の知る権利を守ろうとした姜議員の発言を犯罪行為に仕立て上げようとしている」と批判した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/29/2019052980074.html

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