米国、韓国にTHAADの正式配備を要請か

 昨年末にワシントンで開催された韓米統合国防対話(KIDD)において、米国が慶尚北道星州の基地に臨時配備されている米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の正式配備を急ぐよう、韓国側に要請していたことが29日までに分かった。ある韓国軍関係者は「この会議で米国は2日間にわたり2回以上、THAADの早期配備を要求してきた」「しかし韓国側は環境影響評価など、民主的な手続きが必要との原則的な回答しかしなかったようだ」などと明らかにした。韓国軍内部では「軍のトップ同士の会議であるKIDDで米軍がTHAAD配備を要求したことは、中国への圧力に韓国も参加するよう求めてきたことに他ならない」といった見方も出ている。米国は先日、韓国政府に対し、中国の通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置に参加することや、南シナ海における航行の自由作戦への支持などを要求してきたという。これに加えてこれまで落ち着いていたTHAAD問題まで表面化したことで、米中間の利害関係が鋭く対立する問題の全てにおいて、韓国政府は選択を迫られる状況に追い込まれている。

  韓国国防部(省に相当)のある関係者は「この会議(KIDD)では『米国か中国か直ちに選択せよ』というメッセージとして受け取った出席者もいたようだ」とした上で「THAAD配備と星州基地の改修に対する米軍の忍耐も、今や限界に達しつつあるとの見方も語られていた」と伝えた。星州基地の環境影響評価は今年の年末まで続く見通しだという。ただしKIDDに出席したある政府高官は「THAADも話題にはなったが、過去にも米国は同じような話を何度も取り上げていた」とも述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/30/2019053080060.html

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