米朝首脳の親書交換 非核化プロセスの突破口に=韓国統一相

【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は27日、米朝首脳が先ごろ親書を交換したことについて「しばらく停滞していた朝鮮半島の非核化・平和プロセスが新たな推進力を得る突破口になる」との考えを示した。    金長官はこの日、聯合ニュースと統一部がロッテホテルソウル(ソウル市中区)で開催した「2019朝鮮半島平和シンポジウム」の基調演説で「(米朝双方は)対話を通じた問題解決の立場を一貫して堅持してきた」と述べた。  また「あすから2日間開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を機に行われるさまざまな2国間・多国間対話、そして間もなく開催される韓米首脳会談が、朝米(米朝)交渉を再開させ、朝鮮半島の平和を堅固にする機会になるよう最善の努力を尽くす」と表明した。  金長官は昨年からの韓国の「主導的で能動的な役割」によって朝鮮半島の非核化・平和プロセスが始まったと評価し、「これまでにわれわれが蓄積してきた力に対する自信感を持ち、この機会を必ず生かしていかなければならない」と強調した。  その上で、日本の植民地支配に抵抗して起きた1919年の三・一独立運動から100年を迎え、3月1日に行われた記念式で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が発表した「新たな100年の国家ビジョン」である「新朝鮮半島体制」の三つの方向性を提示した。  まず、新朝鮮半島体制が「朝鮮半島の構成員が長年の対立と葛藤を終え、互いに認め合って共に生きていく『朝鮮半島平和共同体』を志向」すると説明した。  次に、南北が最終的に一つの市場として統合される「朝鮮半島経済共同体」を志向すると述べた。  金長官は最後に、新朝鮮半島体制が「朝鮮半島を越えて地域秩序の変化を志向」するとし、「朝鮮半島を求心点とした東アジアの多国間平和安保協力体制を通じ、軍備競争や領土問題など地域内の安保問題を根源的に解消していく」との構想を示した。  文大統領による新朝鮮半島体制への言及以降、政府高官が具体的な内容を提示したのは事実上、今回が初めて。  金長官は、新朝鮮半島体制の中核価値は「人」だとし、国民と積極的に意思疎通しながら構想を具体化し、実践していくための議論を幅広く行うと強調した。  また、国際社会とも構想を共有し、多角的に協力していくと述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/27/2019062780134.html

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