文大統領の東アジア鉄道共同体構想、北朝鮮は「たわごと」扱い

米国が参加する多国間共同体提案を拒否 「文大統領の恩着せがましい発言、露骨な背信行為」

  北朝鮮は28日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を二日連続で「当局者」と呼び、強く批判した。韓米協調から離脱せよと文在寅政権に要求し、「飼いならし」に乗り出したと分析されている。

  北朝鮮の対外宣伝メディア『メアリ』は28日、「少し前に北欧諸国を行脚した南朝鮮当局者が、自分たちの『韓半島(朝鮮半島)平和プロセス』政策が北の『核ミサイル挑発』を中断させて北南間の軍事的緊張を緩和させた等、臆面もなく事実をひっくり返して自画自賛した」「度を越した恩着せがましさというだけでなく、北南宣言の基本精神や意味までも露骨に否定する背信行為」と主張した。その上で、文大統領の韓半島構想の核心となっている「東アジア鉄道共同体」を「たわごとじみた無意味な言葉」と批判した。文大統領は、南北と日本、中国、ロシア、モンゴル、米国の7カ国が参加する「東アジア鉄道共同体」を作り、「多国間平和安全保障体制」の基盤にしようと考えていた。

  同じく北朝鮮の宣伝メディア『わが民族同士』も28日、韓国の国家報勲処が主管して最近行われた6・25(朝鮮戦争開戦日)69周年行事を批判し、「南朝鮮の政権の要人までもが前面に出て『北の侵略』と『韓米同盟』をうんぬんし、米国と共に朝鮮戦争を挑発した者たちの罪を否定し、戦争を扇動する動きを見せるというのは実に驚くべきこと」と主張した。

  かつて国家情報院(韓国の情報機関)第1次長を務めた南柱洪(ナム・ジュホン)氏は「制裁解除を急ぐ北朝鮮が、強硬な『対南飼いならし』に乗り出したらしい」と語った。

  このほか、朝鮮総連の機関紙『朝鮮新報』の編集局長は今月24日、韓国メディアのインタビューで「会談には目的があるべき。(韓国が)朝鮮(北朝鮮)と米国の仲裁者として折衷案を一つ出したいというのは、『朝鮮が先に非核化すべき』という米国と声を合わせるのと変わらない」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/29/2019062980014.html

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