文大統領に会った民団「韓日関係厳しい、死活の問題」

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日「いかなる困難にも揺れない韓日間友好協力関係を作るために努力する」と話した。

  主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するために日本大阪を訪問した文大統領はこの日午後、在日同胞370人を招待した懇談会で「葛藤の時代を越えて和解と協力の時代に向かうように力を集められると信じている」としてこのように明らかにした。

  文大統領が就任後、在日同胞と会ったのは今回が初めてだ。特に、関心を集めた対象はウトロ地区の住民代表だ。ウトロ地区は第2次世界大戦中だった1941年京都軍飛行場の建設のために動員された1300人の朝鮮人が定着した村だ。ここには強制徴用者などが含まれている。

  文大統領は「私は参与政府時代に韓国政府の予算支援を助けたとウトロ住民団体から感謝盃を受けたことがある」として「ウトロが平和と人権を学ぶ歴史の生きた教育の場になることを願う」と話した。その一方で彼は韓日両国の友好と交流を強調した。

  文大統領は「昨年一年間、過去最初で1000万人を越える両国の国民が往来した」として「日本の若者の間では『第3次韓流ブーム』が起きており、韓国の若者も日本の大衆文化と料理に馴染みを感じ、日本の隅々を旅行している」と話した。また、文大統領は「来年東京で夏季オリンピック(五輪)がが開催される。近い隣が五輪を成功裏に開催できるように誠意を尽くして協力するだろう」とし、「東京五輪に南北選手団が共同で入場すれば全世界人の胸をもう一度平和の感動で満たすことになるだろう」と話した。

  文大統領は1970年代発生した学園浸透スパイ団事件に言及して「独裁権力の暴力に深く傷ついた学園浸透スパイ団事件による被害者の方々と家族に大統領として国を代表して心よりお詫びと慰労のお言葉を申し上げる」と話した。また、「心の深い傷を治癒し、奪われた時間を取り戻すにはあまりにも不足する。政府は傷を治癒するための努力を続けるだろう」と強調した。

  最後に「葛藤の時代を越えて和解と協力の時代に向かうように力を集められると信じている」と話した。在日同胞も文大統領が韓日関係の回復に向けて努力してほしいと求めた。民団大阪本部のオ・ヨンホ団長は歓迎の辞で「最近の韓日関係は歴史的問題が浮上し、決して良好だと言えない。関係悪化が長期化すれば、在日同胞の暮らしに大きい影響を与える」と話した。ヨ・ゴニ民団中央団長も「韓日関係がとても厳しい。韓日関係は私たちには死活の問題」と訴えた。

中央日報 https://japanese.joins.com/article/933/254933.html

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