ネコが「水上ショー」!? ソウル子ども大公園に抗議殺到

 ソウル子ども大公園(ソウル市広津区)で数年間にわたり行われているネコのショーをめぐり、動物虐待ではないかという抗議が相次いでいる。水を嫌うネコに、水の上を飛び跳ねさせているように見えるためだ。実際には水の上ではないのだが、観客席から見ると錯覚しやすい=写真=。ある観客がその様子をソーシャル・メディアに掲載したところ、抗議が200件寄せられた。ソウル市議会でもネコのショーを中止せよとの要求が出ている。

  物議を醸しているネコのショーは、ソウル子ども大公園の動物公演ショー「アニマルフレンズ」の一部だ。2001年から公演専門業者「アニストーリー」が行っている。この動物公演ショーにはネコ・サル・ペンギン・アザラシなど16種・約100匹の動物が登場するが、「ネコのショー」では約10秒間、ネコ2匹が50センチメートル間隔で設置された高さ1メートルの飛び石を跳んで渡る。飛び石は観客席に沿って丸く設置されている。問題は、飛び石から1メートル離れているプールだ。観客席から見ると、プールと飛び石が重なって見えるため、まるで水の上の飛び石を飛び跳ねているように見える。

  「ネコ虐待」問題は先月14日にある市民が「ネコを水の上でジャンプさせている」と公演の写真をアップロードしたことから火がついた。このため、ソウル子ども大公園のホームページに抗議が殺到、「公演業者との契約を打ち切れ」「(このようなショーをする)人間は動物たちの寄生虫」という書き込みもあった。動物の権利保護を訴える団体「動物解放の波」のイ・ジヨン代表は「ソウル子ども大公園のすべての動物ショーを即刻中止すべきだ。ソウル市は公演中止後、子どもたち(動物たち)に対してどのように責任を取るかについても計画を立てなければならない」と述べた。

  騒動はソウル市議会にまで波及している。ソン・アリャン市議は6月19日、ソウル子ども大公園を管理するソウル施設公団の業務報告で、「動物を娯楽的用途に用いること自体が問題だ。ソウル市の動物保護条例にも反する」と批判した。ソウル子ども大公園関係者は「動物公演業者との契約期間が2021年9月までなので、直ちに中止するのは難しい。契約が終了すれば、それ以降は動物公演を行わない予定だ」と明らかにした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/28/2019062880153.html

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