在日コリアン作家・深沢潮の短編集 韓国で翻訳出版

【ソウル聯合ニュース】在日コリアンの小説家、深沢潮の短編集「縁を結うひと」が27日、韓国で翻訳出版された。  深沢氏は2012年、在日コリアンの縁談をまとめる「お見合いおばさん」を描いた「金江のおばさん」が「女による女のためのR―18文学賞」大賞を受賞し、本格的に文壇デビューした。  この短編集を翻訳したキム・ミンジョンさんは27日、聯合ニュースとのインタビューで「深沢氏の作品が韓国で翻訳されるのは初めてだ」とし、「6編の短編小説の主人公は在日同胞で、家族との微妙な関係、社会との乖離(かいり)感、認知症の祖父母に対するいらだちと自責の念など、人間が普遍的に経験する問題を扱っている」と紹介した。  深沢氏の小説には、「女性」と「在日コリアン」が主なテーマとして登場する。「金江のおばさん」は、30年間で200組の縁談を成立させた仲人、金江福の目を通して在日社会を描いた。  キムさんは「深沢氏は、女性たちの物語を実感をもって書く作家だ」としながら「ささやかな日常の対話が小説の中で光を放ち、『リアル』な感覚を読者に伝える」と評価した。  また「韓国と日本が対立する時代から、これからは共通の問題で悩む時代になりつつあるし、そうなるべきだと信じる」とし、「韓国人と日本人が手を取り合って未来に向かって進む時、在日同胞もそこに共にいることを願う」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/27/2019062780150.html

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