北はコメを受け取らないと言っているのに…韓国統一部「9月末までに食糧支援」

 今月中に北朝鮮への食糧支援を始めたいとする韓国政府の計画に問題が生じている。政府は北朝鮮の公式の立場を把握した上で、支援の手続きを続ける考えだったが、北朝鮮は今なお話し合いを拒否しているため、食糧支援そのものが実現しない可能性が高まっている。

  韓国統一部(省に相当)の当局者は30日、北朝鮮への食糧支援に関する記者団の取材に「(当初計画していた)7月末の開始は実現しないが、9月末までに(食糧支援を)終わらせる目標に変わりはない」と述べた。韓国政府は今月末から世界食糧計画(WFP)を通じ、韓国産の米を積んだ最初の船舶を北朝鮮に送る計画だった。

  北朝鮮はWFPと食糧支援について協議を行っていた際、8月に予定されている韓米合同軍事演習を問題視し、受け取りを拒否したという。上記の統一部当局者は「(食糧を積んだ)船舶の規模や種類、経路についての案がまとまり次第、制裁免除の手続きが決まるはずだったが、北朝鮮との協議が進んでいない」と明らかにした。

  統一部はこの日、国会外交統一委員会での業務報告で「まずは北朝鮮の公式な立場の確認に力を入れ、その上で関連する手続きを検討し進めていきたい」と説明した。統一部の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官も「(北朝鮮の)公式の立場がないと、こちらとしても決定できない」「今のところ公式の立場はないということだ」と述べた。韓国政府の周辺では「北朝鮮の意志を確認もせず、無理に食糧支援を押し通したため恥をかいた」などの指摘も出始めている。

  金長官は先日、北朝鮮がミサイルを発射したことについて「(韓国)政府は、北朝鮮による弾道ミサイル発射が軍事的な緊張緩和にプラスにならないとの点を明確にしているが、北朝鮮と米国との実務協議が早期に実現するよう努力すべきと考えている」とコメントした。金長官はさらに「(ミサイル発射は)南北軍事合意違反ではないが、そのように解釈できる余地はある」との考えも示した。金長官は南北関係について「今は全体的に南北関係が小康局面にあり、懸案についての協議が円滑に進んでいない」と説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/31/2019073180028.html

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