米専門家「北の新型ミサイルはイスカンデルの燃料供給システムを改造」

米国の専門家「飛行の最後にエンジンを再点火」「燃料の追加供給で射程距離を拡大」

  今月25日に北朝鮮が東海に向け発射した短距離弾道ミサイルについて、米国の専門家が「ロシアのイスカンデルと同じもので、燃料システムを改造し射程距離を伸ばしたもの」との見方を示した。

  米ランド研究所のブルース・ベネット研究員は26日(米国時間)、自由アジア放送(RFA)に出演し「ロシアのイスカンデル短距離ミサイルは射程距離が500キロ以下で製造された可能性が高いが、北朝鮮のミサイルはおよそ600キロ飛行した」「北朝鮮がイスカンデル・ミサイルを改造したのだろう」と指摘した。ロシアが2006年から実戦配備しているイスカンデルは精密打撃を行う地対地ミサイルだ。小型の核弾頭も搭載が可能な上に、放物線軌道を描く通常の弾道ミサイルとは違って不規則なパターンで飛ぶため迎撃が難しい。

  ベネット氏は「通常、弾道ミサイルは射程距離を500キロ以上とするには頂点の高度が100キロは必要だ」と前置きした上で「今回北朝鮮が発射した弾道ミサイルの頂点は50キロだったにもかかわらず600キロ飛行した。これは飛行中にエンジンが再点火され、燃料が追加で供給されたことを意味する」と強調した。通常、弾道ミサイルは発射直後、1分間で燃料を燃やし尽くし、頂点の高度に到達してから落下するものだが、今回北朝鮮が発射した弾道ミサイルは飛行の最終段階で燃料がエンジンに追加で供給されるよう改造されたというのだ。

  ミサイルの専門家で米戦略国際問題研究所(CSIS)のトーマス・カラコ研究員は「北朝鮮のようなならず者国家がこのようなミサイルを持つのは衝撃だ」とコメントした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/29/2019072980018.html

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