「咸朴島は大韓民国の領土」…1965年に韓国紙が報道

月刊朝鮮が報じる 漁師拉致報道の際、各紙とも咸朴島をNLLの南側に表示

  西海北方限界線(NLL)周辺で問題となっている咸朴島について、これが韓国の領土であることを示す過去の新聞記事が25日に公開され、波紋が広がっている。月刊朝鮮はこの日、1965年10月の新聞記事を引用し「1960年代中ごろまで咸朴島は大韓民国の領土だった」と報じた。

  月刊朝鮮によると、1965年10月29日に北朝鮮が韓国の漁師を集団で拉致する事件が発生したが、京郷新聞は翌日この事件について「西海のマル島近海で北傀(ほっかい)の武装船により50人以上が操業中に拉致される」と報じた。同紙に掲載された地図には咸朴島がNLLの南側に表示されていた。同じ日に東亜日報も「江華沖合の海上で北傀艇の襲撃を受け、20人以上の漁師が拉致され、1隻沈没、2隻帰還」と報じていた。

  事件発生から2日が過ぎた10月31日、朝鮮日報には「咸朴島の干潟で作業していた97人の漁師が拉致される」という見出しの記事が掲載された。この記事によると、注文島や阿此島などの漁師232人が5隻の漁船で操業中、20人以上の北朝鮮軍兵士に襲われ、97人が拉致された。月刊朝鮮は「新聞記事のどこにも漁師たちがNLLを越えたとか、侵犯したなどの言葉はなかった」「咸朴島周辺を良い漁場と表現していた」などと伝えた。

  韓国国防部(省に相当)はこれらの指摘に対し「咸朴島はNLLの北側700メートルに位置する島という従来の立場に変わりはない」と主張した。国防部の関係者は「1950-60年代は南北双方共にNLL周辺を厳しく管理していなかったので、韓国の住民が咸朴島に行くケースもあった」「しかし1973年に北朝鮮が警備艇数十隻をNLLに投入し、周辺住民を襲って周辺に緊張が高まった。その後は咸朴島に行った事例はない」と説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/26/2019092680052.html

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