日本の引きこもり中学生が初の修学旅行「ソウルで忘れられない思い出を」

地域社会を中心に124人から寄付金を募る、旅行先は韓国に決定

  カナちゃんは日本の宮城県気仙沼市に暮らす15歳の少女だ。他人と何かを共にすることに恐れを抱く社会対人不安障害があるため、通常の学校生活が難しい、いわゆる引きこもりと呼ばれる生徒だ。そんなカナちゃんが同じような境遇にある同い年の4人と共に来月15日、生まれて初めて修学旅行に向かう。目的地は韓国だ。経済的にも貧しい子どもたちが修学旅行に向かうということで、地域社会がクラウドファンディングを通じて旅費を募った。

  カナちゃんをはじめ、引きこもりの若者11人の世話をする地域団体「フリースペースつなぎ」がプロジェクトを進めた。団体代表である中村みちよさん(51)の普段からの願いは、子どもたちに修学旅行の思い出をつくってあげることだ。今年3月、カナちゃんが社会対人不安障害のため学校での修学旅行を諦めたことで、同プロジェクトの準備に取り掛かった。旅行先の決定は速やかだった。韓国のアイドル歌手が出演するDVDを見るたびに目がきらきらと輝くカナちゃんに「旅行に行くならどこがいい」と聞くやいなや「韓国」という返事が返ってきた。

  今回一緒に参加する10代の5人(女子3人、男子2人)は全てBTS、TWICE、BLACKPINKの熱狂的なファンだ。問題は旅費だった。5人の子どもとこれらの子どもたちを世話する4人の大人の航空チケット代や宿泊費などをどうやって賄うかが問題だった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/27/2019092780139.html

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