放射能汚染で東京五輪ボイコット「検討してない」=韓国首相

【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は27日、国会の対政府質疑に出席し、2020年の東京五輪について、放射能汚染などを理由に韓国がボイコットする可能性について、「まだ検討していない」と述べた。  ただ、東京電力福島第1原発から出る放射性物質を含んだ水の処理問題については、両国の冷え込んだ関係を超え、国民の健康に関する問題であるとし、「韓国だけでなく全人類が共に対処しなければならない事案」と強調した。  その上で、「韓国政府は大韓体育会(韓国オリンピック委員会)とIOC(国際オリンピック委員会)を通じて日本側に透明な情報公開を要求している」とし、「(汚染水の)海洋放出は決定していないというのが日本政府の公式の立場」と説明した。  また環境相に就任した小泉進次郎氏について、汚染水は海洋放出するしかないと発言した原田義昭前環境相よりも同問題に厳格とみられるとし、「期待を持っている」と付け加えた。  李首相はまた、両国の水面下における対話ルートと関連し、高官を特使として3回以上日本に秘密裏に派遣したとし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典で演説を行っていた際、韓国側の特使が東京で日本側の担当者と会っていたと伝えた。  さらに、「韓国政府は演説の内容を24時間前に日本側に事前に伝えていた」が、日本側は文大統領の対話の呼びかけに反応せず、両国間の問題を再検討するなどの姿勢を示さなかったと話した。  李首相は日本側は今も、韓国大法院(最高裁)が韓国人徴用被害者への賠償を日本企業に命じた強制徴用訴訟問題だけを争点にしている状態とし、「強制徴用問題は外交部、輸出規制問題は産業通商資源部が協議しているが、まともに進展しない状態」と話した。  天皇が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」(10月22日)に韓国政府から誰が出席するかについて、「誰が行くかは決定してないが、参加しなければならないと考えている」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/28/2019092880002.html

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