温かいメロディーで韓日関係の架橋に

発達障害者による「Heart to Heart Orchestra」創設13年目で初の日本公演

  29日午前11時、東京・新大久保の淀橋教会。韓日両国の信者が肩を寄せ合って座る礼拝堂で、いつもとは違うオーケストラの旋律が響き渡った。『アメイジング・グレイス』を演奏する彼らは韓国からやって来たオーケストラ「Heart to Heart Orchestra」のメンバーたち。指揮者の指先に集中する表情は真剣そのものだ。曲が終わると客席からは大きな拍手がわき起こった。

  ステージに立った団員29人全員が発達障害者だ。Heart to Heart OrchestraはHeart to Heart財団(オ・ジチョル理事長)が2006年に創設した韓国初の発達障害者たちによるオーケストラ団体だ。発達障害者たちは合奏という経験を通じて社会的に成長でき、彼らの活動が障害者に対する認識を改善することもできると考えから、800回を超える演奏活動を続けている。

  今回の東京公演はHeart to Heart Orchestra創設13年目にして初の日本公演だ。団員たちは28日に東京・日比谷公園で開催された「日韓交流おまつり2019 in Tokyo」の開会式での祝賀公演を成功させ、29日午前も韓日の市民たちが集まる新大久保を訪れた。これまで米国・フランス・中国・カナダなど海外の各国でコンサートを開催してきたが、日本とは縁がなかった。「近い国なのに交流するチャンネルがなかった」というのが理由だ。昨年、初めて駐日韓国文化院から招待されて日本公演が実現した。

  日本に来るまではいろいろと悩んだ。両国関係が悪化の一途をたどっていたからだ。しかし、「素晴らしい公演で韓国と日本の間の緊張感を解消したい」という気持ちを持って、日本に向かう飛行機に乗った。

  彼らが韓国の『アリラン』と日本の童謡『赤とんぼ』を演奏しましょう、観客500人が拍手喝采(かっさい)した。トランペット奏者のイ・ハンギョルさん(25)は「夢を見ているようだった。今後、両国が一つになるきっかけになれば」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/30/2019093080042.html

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