国内投資は減少、海外直接投資は過去最高

製造業で脱韓国が加速化

  韓国企業・金融機関の国内投資不振や海外進出拡大などで、韓国人の海外直接投資(FDI)が2四半期連続で過去最高を記録した。企画財政部が27日に発表した「今年4-6月期の海外直接投資(FDI)動向」によると、4-6月期のFDI額は1年前に比べ13.3%増の150億1000万ドル(約1兆6200億円)と集計された。これは四半期ごとの統計を開始した1981年以降で最高額だ。今年1-3月期のFDIも141億1000万ドル(約1兆5228億円)で、これまでの1-3月期では過去最高を記録した。

  4-6月期のFDI額は製造業が57億5000万ドル(約6205億円、全体の38.3%)で最も多く、前年と比べた増加率は金融・保険業が35.2%(52億2000万ドル=約5633億円)が最も高かった。企画財政部関係者は「小規模開放経済である韓国経済の特性上、現地市場進出や先進技術の導入などのためのFDIは避けられない面がある。国内年金基金の海外ファンド投資割合が拡大したことも影響を与えた」と話した。

  しかし問題なのは、海外に出て行く資金は多いが、国内に入ってくる資金は減り続けているということだ。統計庁によると、企業の国内設備投資は昨年11月(-10.4%)から今年7月(-4.7%)まで9カ月連続でマイナス(前年同期比)を記録したという。また、今年4-6月期に外国人投資家が韓国に直接投資した金額は67億ドル(約7230億円)で、前年比で38.1%も減少した。ソウル市立大学のユン・チャンヒョン教授は「幾重もの規制と高い税率、過度に高い人件費などを考えると、企業としては国内投資がはばかられる点が多い。国内企業はもちろん海外企業にとっても韓国に喜んで投資できる環境を作ってやらなければ雇用低迷から脱するのは難しい」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/28/2019092880005.html

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