北朝鮮の非核化「大胆な実行力が重要」 文大統領

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、北朝鮮の非核化や米朝交渉に関連して、「朝鮮半島の非核化と恒久的平和の時代を示す時計が再び動いている」と表現した上で「機を逃さない知恵と決断力、大胆な実行力が重要だ」と述べた。  文大統領はこの日、青瓦台(大統領府)で開かれた大統領直属諮問機関、民主平和統一諮問会議(民主平統)の第19期諮問委員の発足会合で、3回目の米朝首脳会談開催に向けた米朝間の実務交渉が活発に行われているとしながら、自らの見解を示した。  長期にわたる膠着(こうちゃく)状態を経て、近く再開される見通しとなった米朝の非核化交渉の機会を十分に生かし、実質的な進展のための合意を実現しなければならないとの考えを強調したものと受け止められる。  北朝鮮が非核化に向かうために、米国をはじめとする国際社会が実際的な効果が伴う「見返り」を提示する必要があるとの考えも含まれているとの見方もある。  これを反映するように文大統領は先週の国連総会の一般討論演説で打ち出した、南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)を「国際平和地帯」に変える構想について改めて言及。北朝鮮が非核化を実践すれば、国際社会もこれに相応する行動を見せなければならないとし、DMZを国際平和地帯にするということは北の行動に応えて信頼を重ねる行動であり、DMZ内の活動に国際社会が参加することは南北相互の安全を保障することになるとの見解を示した。  また「国際平和地帯に変貌するDMZの周辺地域には国際的な経済特区を作り、本格的な平和経済時代を開くことができる」とし、「平和経済は70年以上の対決の時代を終わらせ、南北が互いに利益になる共生の時代を開くもの」と語った。  さらに、平和が経済協力をもたらし、経済協力が平和をさらに強固にする好循環を実現しようとするもので、朝鮮半島が大陸と海洋を連結する橋の役割を果たす国に発展する過程でもあるとし、「民主平統と共に『悲劇の地』DMZを『祝福の地』に変えることができるよう願う」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/30/2019093080178.html

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