東京五輪の8K生中継、日本はサムスンでないLGを選んだ

  2020年東京夏季オリンピック(五輪)の中継会社であるNHKがLGディスプレイのパネルで8Kの試験放送を始めたことが確認された。NHKは現在、全世界で唯一8K送出装備・技術を備えた放送会社だ。8Kは横の画素数が8000に達する現存最高の画質を持つテレビだ。サムスン電子とLGエレクトロニクスは最近、8Kテレビ画質の鮮明度をめぐって自社製品の優位を主張しながら論争中だ。

  ◆8K唯一の放送会社NHK、研究・開発にLGパネルを使用

  26日、日本のウェブマガジン「AVワッチ」によると、NHK技術研究所は昨年からLGディスプレイの88インチ有機発光ダイオード(OLED)パネルを活用して8K関連各種研究・開発(R&D)を進めている。AVワッチはオーディオ・ビデオ機器に対するレビューを主力とする日本のメディアだ。

  NHK技術研究所は来年7月から開かれる東京五輪期間に陸上・水泳など全種目の8K生中継に向けた各種R&Dを行っている。

  AVワッチによると、NHKは8K放送のために「有機EL」を使っている。有機ELはOLEDパネルの日本式名称だ。自国の会社であるソニー・パナソニックがあるが、NHKがLGの製品を選んだ理由は現在テレビ用OLEDパネルはLGディスプレイだけが量産しているためであると見られる。サムスンは2007年以降日本のテレビディスプレー市場から撤収した。

  ◆NHK、8Kコンテンツのフレームレートは240fps…サムスンは30fps

  画面の躍動感、多彩性を決める1秒当たりのフレーム数(フレームレート、fps・frame per seconds)の場合、NHKは1秒当たり120・240フレームで8K画像を送出している。フレームレートは一種の停止したスチールカットの概念と似ている。1秒当たりに再生するフレームが多いほど映像が一層滑らかに感じられる。

  1995年から8K研究を始めたNHKは今年5月、8Kの映像を無線伝送できるカメラを世界で初めて開発したと明らかにした。サムスン電子は30fpsで製作したコンテンツを「8K向け」として今月17日、記者懇談会を当時試演した。サムスン電子の8Kテレビは現在30fps、LGエレクトロニクスの8Kテレビは60fpsを実現する。

  サムスン電子が今年初めから主導して中国のTCL・海信(ハイセンス)などが加入している民間団体「8K協会」の認証基準も1秒当たり24・30・60fpsにとどまっている。最大240フレームを支援するNHKコンテンツに比べて低い基準だ。

  24年間のR&Dを経たが、全面8K放送サービスはまだNHKも導入できなかった。昨年12月からスポーツ、公演の中継などを8Kで試験(パイロット)放送している。当代最高人気の歌手が出演するNHKの看板番組『紅白歌合戦』も昨年末初めて8Kの画質で送出された。

中央日報 https://japanese.joins.com/article/072/258072.html

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