「トランプは予測不可、防衛費交渉は困難…GSOMIA対立続けば韓国が損」

エドウィン・フールナー氏が指摘、トランプ陣営の元幹部

  米ヘリテージ財団の創設者エドウィン・フールナー氏(78)が27日「トランプ大統領は北朝鮮との交渉に臨む際、越えてはならない一線については理解しており、北朝鮮が期待するように簡単には制裁を解除しないだろう」との考えを示した。フールナー氏は「ホワイトハウスではボルトン氏が国家安保補佐官を解任されたが、北朝鮮はこれをみてある種の期待をしたかもしれないが、(北朝鮮が望む)そのようなことは起こらないはずだ」とも述べた。前回の米国大統領選挙当時からトランプ陣営の外交安全保障政策をとりまとめ、トランプ大統領とも近い関係を維持してきたフールナー氏はこの日、漢陽大学国際学部での講演のためソウルを訪れ、本紙とのインタビューに応じた。

  フールナー氏は先日、トランプ大統領が言及した北核交渉の「新しい方式」について「正確にどうなるかはわからないが、トランプ大統領は普通の人間が考えつかない枠組みの要求を(北朝鮮に)できる人物だ」と述べた。フールナー氏は「そのためトランプ大統領は予測不可能であり、時に突発的のように見えるだろうが、実際は自らの目標を明確に理解し、それを手にする方法を常に模索しているだけだ」と説明した。

  フールナー氏は「そのようなトランプ大統領の特徴のため、次の防衛費分担金交渉は韓国にとって非常にタフな交渉になるだろう」としながらも「防衛費引き上げの要求と在韓米軍の地位とは何の関係もない」と断言した。フールナー氏は「先日からワシントンDCでは一部の政治家から『北朝鮮が非核化するなら、在韓米軍が撤収しても良い』との声も出ているようだが、核がなくなっても重武装した北朝鮮の在来戦力などを考えると、在韓米軍は維持すべきだ」との考えも示した。フールナー氏はさらに「韓米自由貿易協定(FTA)交渉にあたった韓国大統領府の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長のような人物が韓国政府にはいる」「米国が50億ドル(約5400億円)を要求しても、最終的に韓米間で妥協点を見いだすことができるだろう」と楽観的な見方を示した。

  最近の韓国と日本との対立についてフールナー氏は「GSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄し、対立する状況が続けば、最終的に損害を被るのは韓国だ」と断言した。フールナー氏は「韓国の一部の友人は(米国が日本の側にばかり立つという)被害者意識を持っているようにもみえるが、トランプ大統領とその周辺の幹部たちは韓日対立についてもよく理解している」と指摘した。フールナー氏は人差し指、中指、薬指を立て「韓米日はこのように緊密な関係を維持すべきだ。中国とロシアの面前で韓日が歴史問題で引き続き争うよりも、南シナ海問題など共同の利害がある分野で協力できることを見いだしてほしい」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/28/2019092880008.html

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