安倍首相が文大統領に弔電…ハリス米大使ら外交使節団も弔問

黄教安氏ら4野党代表も 「弔問辞退」との方針に楊正哲氏、金慶洙氏ら引き返す

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、前日死去した母カン・ハンオクさんについて、「幸いなことに穏やかな顔で、最期に私と家族が立ち会うことができた。悲しみを分かち合ってくださった国民の皆様に深く感謝申し上げる」と述べた。

  文在寅大統領は同日、フェイスブックに「喜びと栄光をささげたこともあったかも知れないが、親不孝の方がはるかに多かった。一生戻ることができない故郷を懐かしがっていたし、この地のすべての母親同様、苦労もあったが、『それでも幸せだった』という言葉を残していってくれた」とつづった。

  文在寅大統領は同日、カン・ハンオクさんの祭壇がある釜山市内の南川聖堂で行われた早朝ミサに出席した。前日、「弔問・弔花を受け付けない」としていたが、南川聖堂の祭壇には政官界関係人の弔問が相次いだ。青瓦台関係者は「当初、家族・親族だけ弔問を受けようとしていたが、祭壇を訪れる方々が多かったため、政党代表者、外交使節団、7大宗教代表者らの弔問を受けることになった」と説明した。

  この日は自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)、正しい未来党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)、正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)、民主平和党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)各代表が弔問した。青瓦台からはキム・サンジョ政策室長と尹建永(ユン・ゴンヨン)国政企画状況室長が弔問した。

  しかし、金賢美(キム・ヒョンミ)国土部長官、金富謙(キム・ブギョム)共に民主党議員、金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事、楊正哲(ヤン・ジョンチョル)民主研究院長、イ・ホチョル元情首席秘書官、兪奇濬(ユ・ギジュン)自由韓国党議員らも駆け付けたものの、弔問はできなかった。

  米国のハリー・ハリス駐韓大使、日本の長嶺安政大使、中国の邱国洪大使、ロシアのアンドレイ・クーリック大使ら外交使節団も同日午後、弔問した。特に長嶺大使は弔問時、安倍晋三首相から文在寅大統領にあてた弔電を渡したとのことだ。文在寅大統領の「メンター」であるソン・ギイン神父やキム・ヒジュン大司教ら7大宗教の代表者約20人が、午後には盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)さんが弔問に訪れた。

  一方で、南川聖堂を同日訪れた一般市民たちは弔問できずに帰って行った。出棺は31日10時30分で、慶尚南道梁山の釜山教区ハヌル公園に埋葬される。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/31/2019103180012.html

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