「数学の基礎学力ない」韓国の中学生11.8%、ここ5年で倍増

今年6月に行われた全国学力テストの結果が公表 国語は中高生全体の4%が基準以下、英数得意の高校生は3年連続で減少 基礎学力の急激な低下を受け政府は地方ごとの学力診断テストを検討中

  今年6月に行われた全国学力テストの結果、韓国では中学・高校生の10人に1人が数学で必要なレベルに達していないことがわかった。中でも「基礎学力未達」と評価された場合、これはその学年における教育内容を全く理解できていないことを意味するが、とりわけ中学生は数学でこの「基礎学力未達」の割合がここ5年で2倍以上に増えた。昨年の同じテストでは2009年以降はじめて未達の割合が10%を越えたが、今年はそれをさらに上回ったのだ。

  韓国教育部(省に相当)は29日、全国の中学三年生と高校二年生のおよそ3%に相当する2万4936人を対象に実施した学力テストの結果を公表した。このテストは1986年にはじめて行われ、李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2008年からは全国の全ての中学・高校生が受けることになった。しかし今の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足(2017年)後は一部の学生を抽出して行う形へと再び見直された。 ■「韓国の生徒は数学が得意」は昔話  今回のテストでは中学生のうち数学で「基礎学力未達」と評価された生徒の割合が11.8%で、昨年の11.1%に比べて0.7ポイント増えた。5年前の2014年(5.7%)に比べると2倍以上だ。一方の高校生は9.0%で昨年の10.4%よりは減少したが、中学生と高校生をトータルすると数学の基礎学力未達者は10人中1人という計算になる。

  さらに学校で学習する内容の半分以上を理解したことを意味する「通常の学力以上」の割合をみると、数学では中学生も高校生もいずれも減少していた。中学三年生は昨年の62.3%から61.3%に減り、高校二年生は70.4%から65.5%へと大幅に減少した。その科目における自信や学習意欲などを示す指標も、数学に関しては他の科目に比べていずれも低かった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/30/2019113080009.html

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