釜山の騎手が自殺…今年2人目

「調教師たちが不当な指示」遺書…韓国馬事会、真偽確認のため監査着手

  釜山の騎手が29日、不正競馬指示や調教師の不公正採用などを非難する遺書を残して自殺し、警察が捜査に乗り出した。釜山で騎手が自殺をしたのは今年に入って2人目だ。韓国馬事会では同日の競馬日程をすべて取り消し、遺書の内容の真偽を確認するため、内部監査に着手した。

  釜山・江西警察署が29日に明らかにしたところによると、同日午前5時25分ごろ、韓国馬事会(レッツ・ラン・パーク)釜山・慶南競馬公園所属のA騎手(40)が騎手宿泊施設のトイレで死亡しているのを別の騎手が発見して通報した。警察は「これといった他殺が疑われる点がないため、A騎手は自殺をしたものと見られる」と明らかにした。現場にはA騎手が書いたと思われるA4用紙3枚分の遺書も発見された。A騎手は遺書で「走行検査の時からギリギリで合格するくらいで乗れといわれた」「馬の習性に合わない作戦指示を出され、人気の馬が入ってこられないようにすることが多かった」「不当な指示が嫌で拒否すると、その次は馬に乗せてくれないし、けがの恐れがあることを知りながらも命がけで乗らなければならなかった」と書いていた。調教師から不正な指示を受け、これを拒否すると、馬に乗る機会が得られなかったという主張だ。

  韓国馬事会側によると、レッツ・ラン・パーク釜山・慶南競馬公園には、各厩舎(きゅうしゃ)の監督に当たる調教師33名と騎手35名が所属している。韓国馬事会側は「A騎手が正式に問題を提起したことはない。ご遺族や関係者に深い哀悼の意を表し、監査を通じて問題を確認したい」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/30/2019113080002.html

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