北朝鮮がAI使った顔認証機器を開発、中国のように内部統制に活用か

 北朝鮮は7日、人工知能(AI)に基づく最新の「顔認証」機器を開発したことを明らかにした。北朝鮮の対外宣伝メディア「メアリ(こだま)」は同日、「金日成総合大学先端技術開発院が映像カメラ、識別プログラム、装置技術を集約した顔認証機器を開発した」と報じ、「高性能のAI製品だ」と紹介した。

  顔認証技術は人間の顔を固有の生体情報として抽出し情報化する認証方式だ。今回開発された製品はAI技術を利用し、人間の顔を自動で識別した後、身分確認、出入りの管理などを行う機器だ。報道は「他の製品に比べ、処理速度が速く、正確性が高い」「写真、動画、携帯電話を使った詐欺行為を防止する機能が特徴だ」などと伝えた。同製品は場所に関係なく設置可能で、白色LEDを内蔵しており、夜間でも使用できるという。

  北朝鮮はこれまで、中国と東南アジアでIT組織やレストラン経由で顔認識技術を販売してきた。その資金が核・ミサイル開発に投入されたとみられる。昨年には北朝鮮が開発した顔認識プログラムを韓国に納入し、軍事機密を盗み出したとして、北朝鮮事業を手掛ける実業家が起訴された。

  対北朝鮮消息筋は「顔認識プログラムを海外で販売してきた北朝鮮が今回、宣伝メディアを通じて新製品を紹介したことは、北朝鮮内部に導入するという意味とみられる」と指摘した。中国政府が顔認識システムを内部統制に活用しているように、北朝鮮も顔認識技術で住民を統制するという意味だ。中国政府は2015年から14億人の中国人の顔を識別する顔面認識データベースを構築してきたとされる。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/08/2019110880072.html

コメント

このブログの人気の投稿

通商まで追い詰められた韓国、米国がWTO途上国優遇の中断求める

【6月7日付社説】デモ被害者の苦痛を無視してきたのに文前大統領が当事者になるや禁止法を提出した共に民主党

李明博元大統領、再収監から6日目で釈放