7月死亡の脱北者母子 葬儀強行で政府に抗議=韓国団体

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市内の賃貸住宅で7月末、餓死したとみられる北朝鮮脱出住民(脱北者)の母子が見つかった問題で、母子の葬儀の最終日を迎えた28日、脱北者団体が葬儀の中止などを求める記者会見を開き、政府に抗議した。会見は脱北者の定着を支援する統一部の「南北ハナ財団」前で行われた。  団体は統一部が葬儀を巡り、脱北者が喪主を務める全国的な「脱北者葬」として執り行うとした約束を守らず、喪主も葬儀場も設けずに葬儀を強行したとして、「脱北者を無視し、裏切る行為だ」などと批判した。  母子の死は韓国社会に安定的に定着できず、厳しい環境に置かれている脱北者に対する社会的な関心を呼び起こした。韓国政府は支援強化などを盛り込んだ対策を発表した。  団体は母子の死を受け、統一部に対して▼政府の謝罪▼統一部と脱北者団体の協議機関設置▼全国的な脱北者協力網の構築――などを求めてきた。だが、死因の究明や今後の対応策などを巡り、双方の意見が一致せず、母子の葬儀は先送りされていた。  ハナ財団は今月25日、「人道的な側面から故人の永眠をこれ以上遅らせることはできない」として、26~28日に葬儀を営むと発表。首都圏の6カ所に焼香所を設置した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/28/2019112880227.html

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