乗務員の尻触る、モンゴル憲法裁所長を逮捕

 韓国の航空会社の機内で韓国人の女性客室乗務員にわいせつな行為をした疑いが持たれているモンゴルの憲法裁判所長が6日、仁川空港で逮捕され、取り調べを受けている。

  仁川地方警察庁女性青少年捜査係は同日午前、インドネシア・バリ島で開かれたアジア憲法裁判所連合会議を終え、ウランバートルに戻る途中、乗り換えのために仁川空港に降り立ったオドバヤル・ドルジ憲法裁判所長(52)を逮捕した。警察は前日、ドルジ所長と同行のモンゴル国籍者(42)に対する逮捕状の交付を受けていた。警察はドルジ所長が取り調べを拒否する可能性に備え、逮捕状を請求したという。

  ドルジ所長は10月31日、ウランバートルから仁川に向かう大韓航空機内で韓国人女性乗務員の尻を触った疑い。当時は飲酒しており、警察には免責特権を主張した。警察は免責特権の有無を確認せずに一度は釈放した。しかし、警察はドルジ所長が免責特権の対象者ではないという外交部の解釈を受け、まだ出国していなかったドルジ所長を1時間半にわたり取り調べた。

  ドルジ所長は1日、警察による1回目の取り調べに対し、自分ではなく、後ろの座席にいた別の乗客がわいせつ行為に及んだもので、自分は誤解されていると主張したとされる。また、外交的に問題にすると発言していたことも分かった。ドルジ所長は事件当時、機内で通訳を担当したモンゴル国籍の女性乗務員に「通訳ミスで自分が犯人扱いされた。モンゴルに帰国したらただでは済まない」などという暴言も吐いた。

  警察によると、韓国人乗務員はドルジ所長を特定し、被疑者への処罰を求めたが、モンゴル国籍の乗務員は事情聴取を受けないと表明した。ドルジ所長の同行者がまだ韓国入りしていないが、警察は今後モンゴル大使館と協力し、出頭させる予定だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/07/2019110780011.html

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